確定申告の季節

国税庁の確定申告作成コーナー


 2月に入り、北陸地方は何十年ぶりの大雪で、国道8号線には1,400台もの車が立ち往生して、60時間も掛けてようやく解消したそうだ。そのような中で、今年も確定申告の季節が到来した。私の場合、去年は歯医者に行ったから医療控除を受けられるし、家内の国民年金基金への一括払い掛金もあるので、そちらの控除もある。また、昨年の投資信託の解約で若干の損失が出たから、それを繰り延べしないといけない。そういうわけで、帳票原本が集まるのを待って確定申告書類を作ろうとした。

 何しろ私は新しもの好きなものだから、電子申告が始まったばかりのときに、早速やってみた。それ自体は便利なものだけど、一方で控除を受ける証明書などを5年間も保管しておかなければならない。スキャナーで写したり写真を撮ったりした電子形式のものではなくて帳票原本だと、嵩張る上にいざという時なかなか見つからないこともあり得る。だからそれが面倒になって、3年ほど前からパソコンで確定申告を作成した後、それをPDF形式の紙にして印刷し、書類で提出することにしている。いわば先祖返りしたというわけだ。

 今年も、自宅のパソコンから国税庁の確定申告作成コーナーに入って、コツコツとデータを打ち込んでいった。途中、源泉徴収票の内容を入れていき、(1) 給与の支払金額、(2)源泉徴収税額、(3)社会保険料等の金額を入れたところで、動かなくなった。(まさか源泉徴収票に問題があるなどとは疑いもせず)、数回繰り返しやってはみたものの、前に進めない。困ってしまったが、一計を案じて、(3)社会保険料等の金額を源泉徴収票とは切り離して入力するという荒業で、この問題を回避することができた。これで30分間も時間を浪費してしまった。でも、ともあれ作成できたから良しとしよう。結果をみると、医療費控除よりも、家内の国民年金基金への一括払いの効果が大きくて、何十万円かの単位で還付金がある。

 これは良い、それにしても申告書類をこのまま手元に置いておいても仕方がないので早めに提出することにした。善は急げというわけだ。確定申告の期間は2月16日から始まるが、還付金がある申告なので、それまででも受け付けてもらえる。そこで、書類一式をとりまとめ、2月6日に税務署に持って行った。税務署は、自宅から片道15分もかからない近いところにある。行ってみると待っている人は誰もいなくて、直ぐに受け付けてもらえ、「控」に受け付け印を押してもらって帰ってきた。

 その次の日のことである。勤め先の人事から、「実は源泉徴収票の中に間違いがあり、源泉徴収税額が5万円ほど少なかったので、訂正後の源泉徴収票を渡します。」という連絡を受けた。単純なミスなら仕方がないが、「できればもう一日早く言ってくれれば、誤った確定申告をせずに済んだのに」と内心思ったものである。私は、給与所得をもらうようになってから優に40年を超えるが、源泉徴収票が間違っていたというのは、初めての経験である。文字通り、「まさか」の世界だ。なるほど、国税庁の確定申告作成コーナーでつっかえた理由がわかった。というのは、この訂正後の源泉徴収票でやってみると、何の問題もなく作成できたからである。

 ところがこの時、人事担当者から受けた示唆がまた間違っていた。いったん提出した確定申告については、「更生の請求」なるものをすべきというのである。国税庁のホームページで探すと、なるほど「更生の請求」なる書式が出てきた。そこで、それ以上調べないままに、その書式に書き込んでいった。狭い欄なのに、結構書かなければならないことがある。しかも今時珍しい手書きだ。真ん中辺りまで書いたところで、数字を書き間違えた。あららと思ったがもう遅い。書き直しである。そういうことで、四苦八苦して書き上げ、それに訂正後の源泉徴収票と家内の国民年金控除証明書を貼ってようやくお仕舞い、出来上がりである。ふと時間を見たら、2時間も経過していた。楽しかるべき夕方のひと時が台無しだ。いやはや、税理士にならなくて良かったと思った。こんな書式、パソコンで書けるようにしてほしい。そうすれば、途中で間違えてもその部分を直すのは簡単だ。


更生の請求


 というわけで、翌日の早朝、その成果物を持ってまた税務署に行ったのだが、何とまあ、係員の人から「まだ確定申告の期限が来ていないので、更生の請求ではなくて、訂正申告です。」と言われてしまった。「では、どうするの」と聞くと、「最初の確定申告と同じものを作って、また出してくれれば良いです。最初のページに『訂正』と書いてあれば、わかります。」とのこと。「何だ、そんなことならもう作ってある。」と思ったものの、手元にない。やむを得ず、出直す羽目となった。

 これは、ひょっとして最初から電子申告でしたのなら、送信するだけで済み、また出向くという必要はなかったのではないかとも思った。しかしながら、それにしても大事な原本を5年間も自宅に保管するというのは、職業柄もあってか私の趣味には合わない。どこか銀行の貸金庫を借りて、この季節になると5年前の書類を取り出して廃棄し、新しくその年の書類を入れるというやり方にするのも一案だ。しかし、今回のようにかなりの金額が還付される年ならばともかく、貸金庫を開けてみれば病院の領収書ばかりという一方でその貸金庫代自体が馬鹿にならないという年もあるだろうから、コストパフォーマンスが悪すぎる。それまでは、税務署まで往復30分の道のりを、運動を兼ねて歩いて行くことにしよう。

 ところで、この問題、個人の電子申告についても、帳票原本の電子化(PDF化)と、その送信を認めれば解決できる。確か法人の申告では何年か前にそうなったはずだから、それと同じことである。だいたい、本体の電子申告を認めておきながら、それを裏付ける帳票原本の保管を個人に5年間義務付けるという現行の制度は、割り切り過ぎの反面、納税者からすると中途半端なのである。

 例えば、家内の国民年金基金の一括支払いで、100万円を超えたという場合の控除証明書は、他に紛れたりすると、何十万円かの還付金に影響する。こういう帳票原本たる紙は、税務署に保管しておいてもらいたい。ところが、一件当たりせいぜい数千円の病院の領収書の束は、嵩張る割には確定申告の金額にあまり影響がないことから、そのほとんどは要らない。ところが稀には歯のインプラントの領収書のように100万円を超えたりするものがあるから、こういうものは自宅でより税務署の方で大事にとっておいてもらいたい。それが困るなら、PDFでの保管を認めるべきである。病院の領収書の束を見るたびに、そう思っている。

 もっと大きな視点でみれば、今やマイナンバーの時代なのだから、そもそもサラリーマンの給与の源泉徴収票などは、税務署と給与の支払事業所とを回線で結んでそちらから申告させるようにするべきだ。税務署と社会保険事務所との間も同様である。ついでに言うと、税務署と病院の間もそうしてほしいが、その前提としてレセプト請求が電子化されないといけないから、これはなかなか難しい課題だろう。もっとも、そういう時代が来るまでには、私はすっかり仕事からリタイアして、ご隠居さんをやっているかもしれないので、以上述べたことは、私についてはまるで必要がなくなり、あたかも犬の遠吠えのようなものかもしれない。




(2018年2月16日記)


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ドラム式洗濯乾燥機が壊れた

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 確かまだ7年しか経っていないと思うのだけど、サンヨー製のドラム式洗濯乾燥機が壊れてしまった。型式は、「AQUA のAWD-AQ4000」である。写真は、次の通りである。そもそもサンヨーという会社はもうなくなってしまって、今は吸収合併先のパナソニックが修理交換の問合せ先となっている。2年前に、その乾燥フィルターが壊れたので、パナソニックのサイトから、このドラム式洗濯乾燥機の交換部品を取り寄せたことがある。これからもわかるように、ちゃんと製品と修理の引き継ぎがされているのは、結構なことだと思っていた。

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 ところで、今回壊れたというのはどういう状況かというと、冒頭の写真にあるように、回転ドラムの真ん中にあるプラスチック製の丸い部品が、あたかも「もう疲れた」とばかりにポロリと落ちてきたのである。よく見ると、プラスチックが破断している。ここはまさにドラム式の中核部分なので、そんなところが落ちてくるとはどういうことだと言いたいところだが、会社が潰れてしまっていては、致し方ない。このままだと、乾燥時など高速回転をするときに危ないと思い、買い替えることにした。加えて、前回購入できた乾燥フィルターも、もはやパナソニックのサイトにも売っていないので、がっかりしたという事情もある。だから、もう買換えの潮時なのだろうと自ら納得することにした。

 こういう時、私は勤め先に近い家電量販店に行くことにしている。昔々、上京して勤め始め、しばらくして結婚したときには、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電製品一式を買うために秋葉原の家電量販店に行ったものだ。ところが、秋葉原はいつのまにかパソコンとゲームとオタクのメッカとなり、家電を探すどころではなくなった。その代わりに、ビックカメラやヨドバシカメラなどの全国チェーン店で家電を買うようになった。それが今やアマゾンなどの通販が急速に台頭してきたことから、ネットでかなりの用を足せることになった。「かなり」というのは、照明器具やせいぜいテレビなどは通販でよいのだけれど、洗濯乾燥機の場合は、果たしてあの狭いスペースに入るだろうかとか、洗濯物の仕上がりとか、その他家電リサイクルの手続などがあるため、店員さんのいる対面販売の方がいいと思って、店舗に行ったというわけである。

 すると、洗濯機のコーナーは、かつてとは様変わりしていた。昔は、洗濯乾燥機といえば東芝、松下、サンヨー、日立などのメーカーが乱立気味だったが、私の買いたい価格帯のものは、今やパナソニック(松下)か日立かという二択しかない。まあいいかと思って一つ一つ見ていく。予算は、20万円である。実は、壊れた洗濯乾燥機で一番気に入っていたのは、乾燥した後の衣類の肌触りの良さである。これで乾燥しないで部屋干したりすると、肌着もタオルもゴワゴワとなる。特に今は冬なので乾燥しやすく、肌着がまるで板のようになる。だから乾燥機能の良いものを選びたい。ただし壊れた洗濯乾燥機で妙だったのは、普通の「乾燥」モードにすると、仕上がった直後に焦げ臭いにおいがしたことだ。温度が高過ぎて繊維が焦げているのは明らかである。だから、「低温乾燥」というモードで使っていた。これだと、ちょうどいい。ただし終わるのに5時間近くもかかるのが難点である。もっとも、動く音がとても静かなものだから、夜の寝ている間に動かしていた。

 次に気に入っていたのは「洗剤ゼロ」 モードである。驚くことに、洗剤がなくても汚れがとれるし、洗剤がある場合とほとんど遜色がない。オゾンを発生させて汚れを取っているらしいが、洗剤を使わないから環境に良いかと思って、洗濯物があまり汚れていないときに、ときおり使っていた。今から思うと、オゾンが人体に悪影響を与える可能性もあったのだろうが、扉を開ける時には、その度にオゾンが排出されていたので、さほど神経質になることもないと思っていた。

 そういうわけで、売り場の洗濯乾燥機を見て回ったのだが、いずれも帯に短し襷に長しで、希望通りのものがない。まず、サイズは、どれも我が家の置き場所に入りそうだし、我が家の水栓の位置もこれでよい。しかし残念ながら、オゾンを使って洗剤ゼロという商品はもうなくなっていた。乾燥機能は、色々とお題目は並んでいるものの、使ってみないことには分からない。どれにするか大いに迷うが、意外なことに、ドアを左右どちらの開きにするかということと、納期の短さで、一つの機種に絞られてしまった。日立の「BD-NX120BL」である。つまり、この他にこれが良いなと思ったら、希望する左開きのものがない。直ぐに欲しいと思っても、人気機種だから納期は1か月後だとか、そういう調子である。その欲しかった機種は、いわば前々年のモデルで、それなら20万円で予算にちょうど合うのだけれど、持って来てもらうのに1か月もかかるというのでは、今回のような急場の役に立たない。そこでやむを得ずに納期が3日後という4か月前に発売されたばかりの最新モデルにした。何と、お値段は28万円強で、かなりの予算オーバーだが、仕方がない。ただし、家電リサイクル料金のサービスや5年保証と、3万円のポイント付きだから、実質24万円くらいである、ネットでみると、25万円から26万円だから、まあそんなところだ。


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 さて、約束の日曜日に持って来てくれた。その前に壊れた洗濯乾燥機を持ち出さないといけない。洗面台の向かいの狭い洗濯機用スペースに収まっていて重たそうなのだけど、係の人は何の苦もなくグッと持ち上げて、運び出して行った。新しい洗濯乾燥機は、前のものより縦に短く横に3センチほど長い。この長さが邪魔して入らないのではないかと心配したが、浴室に通じるドアを開け、そこに器用に身体を入れて持ち込み、防水パンの上にすっぽりと乗せてくれた。ホースを水栓に繋ぎ、試運転をしてみると、ちゃんと動いた。その時、「水栓から少し水が漏れています。この部分の中部が錆びついているので、水道屋さんを呼んで早めに取り換えた方がよろしいです。」との御宣託があった。

 お礼を言って帰ってもらった後、家内に聞くと、「この部分はTOTOの製品で、以前来てもらってパッキンを取り換えたことがある。」というので、またお願いすることにした。その作業が終わって、家内が言うには、意外なことが分かったという。TOTOの修理担当者は、「この水栓そのものは、書いてあるようにTOTO製ですが、この錆びた部分だけは、TOTO製ではない。」と言ったという。下の写真の「L」字様の金属部分である。「ええっ。これ全体がTOTO製ではないのですか?」と聞くと、「工務店かマンションの販売会社かはわかりませんが、少しでも安い材料を使って安く上げようとしたのでしょう。よくあることですよ。」という。そんなことは、初めて知った。ちなみに、このマンションの水回りを担当した会社の仕業だろうが、ケチくさいことをしたものだ。案の定、この会社はもう潰れているそうだ。いずれにせよ、TOTO製の部品に替えてもらうことにした。次の写真の上がサードパーティ製で、下がTOTO製の部品である。


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 洗濯乾燥機の買い替えから始まって、意外な手抜きの事実まで判明したものである。ともあれ、新しい洗濯乾燥機の使い勝手はどうかというと、まあ順調に動いてくれている。洗濯の時間は以前の機種とほぼ同じで約30分だが、乾燥に要する時間は以前の5時間近くから大きく改善して2時間からせいぜい3時間となり、乾燥終了後の乾き具合と肌触りは共に満足するレベルである。ただし、乾燥機能を使うたびに、エア・フィルターの掃除が必要であるし、その構造は以前のものと比べて、はるかに複雑なものとなっている。

 昔々、私が小学生の頃の洗濯機は、一つの槽しかなくて、それで洗ったら上下2つのローラーの間を通して水を切ったものだ。それからしばらくして出た二槽式洗濯機は、一方の槽でぐるぐると水で洗い、他方の槽で洗濯物を脱水したものだ。ちなみに私の母は、まだそのタイプを使っている。それが今の最新の機種は、同じ洗濯槽で洗い、脱水し、乾燥までしてくれる。その乾燥も、機械が複雑になった反面、確実に性能は上がっている。一般に機械器具というものは、文明そのものと全く同じで、時間が経つにつれて、ますます複雑でややこしくなるもののようだ。進歩して止まないというのは、良いことではあるけれども、どこかで飽和点に達してご破算となるのではないかという気もしないではない。その結果、まるきり新しいものにとって代わられるか、あるいはまたゼロから始めるかのどちらかだろう。




(2018年2月14日記)


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若草山焼きと京都四社巡り

若草山焼き






 若草山焼きと京都四社巡り( 写 真 )


1.若草山焼き

 奈良の若草山焼きを見物に行ってきた。一度は見てみたかったのだが、何しろ寒い季節に行われるし、加えて例年その頃は仕事が忙しい時期に当たり、なかなか行く機会がなかった。ところが今年は体調はよろしいし、幸いにして十分に時間があったので、それでは見物して来ようと思ったのである。現地の状況がある程度事前に見当のつく行事なら、往復の交通機関の切符と宿、そして有料観覧席があるならその切符を手配してから行くようにしている。ところが、今回は寒い季節に行われる夜のイベントでもあり、風邪をひいたり転んで怪我でもしてはかなわないので、安直にツアーに乗ることにした。そのパンフレットの写真によると、漆黒の空の下、若草山の上空に花火が上がり、ライトアップされた寺社の建物の背景に、山焼きの紅蓮の炎が浮かんでいる。こんな写真が撮れたらいいなというわけだ。それだけでなく、山焼きの翌日には、京都で4つの社寺を訪れるそうだ。青龍、朱雀、白虎、玄武の、都を守るいわゆる四神である。このうち、八坂神社と上賀茂神社はよく知っているが、松尾大社と城南宮には行ったことがない。だから、面白そうだという気がしたのも事実である。ところが問題は、新幹線なら楽なのに、バスで行くツアーだったことだ。まあ、この冬の寒い季節だから、道路はそれほど混まないだろうと期待して、申し込んだ。

 当日朝、新宿に集合して8時半にバスに乗り込んで出発した。私は、中部・関西方面に行くにはもっぱら新幹線を使っているので、新東名高速道路は通ったことがない。だから、バスの旅を楽しみにしていた。東名高速道路を順調に走る途中で仰ぎ見る真冬の富士山には、真っ白な冠雪がある。それが折からの快晴の青い空を背景に輝いて見え、文字通り感動するほどに美しい。期待通りだ。御殿場を過ぎたところで、いよいよ新東名高速道路に入る。道路は新しいし、ドライブイン内はまるでスーパーのように商品で溢れている。30年ほど前のこと、私は小さい車に家内と子供たちを乗せて高速道路を走り、当時はまだ粗末な設備のドライブインでよく休んだものだが、その時代とはまるで大違いだ。バスは更に進み、名古屋市中心部を通らずに、伊勢湾岸自動車道に抜ける。巨大な吊り橋をどんどん走って、左手に昔は長島スパーランドと呼んだ娯楽施設が、まだあるではないか。でも、ジェットコースター中心のようで、昔とは様変わりだ。新名神高速道路に入り、甲賀の山を越える。その辺りで雪になる。これが奈良まで続いて山焼きが中止になったりすると、目もあてられないなという考えも一瞬、頭の中をよぎるが、「いやいや、私は晴れ男だから」と思ってそういう考えを振り払う。


東大寺の大仏さま


 さて、バスは奈良市内に入り、東大寺南大門脇の駐車場に停車する。雪がちらついているが、大したことはなくて、安心する。時刻は午後4時である。5時から若草山麓の「古都屋」で早目の夕食をいただいた後、その前で繰り広げられる山焼きを見物し、バスには7時20分に戻ってきてほしいとのことである。私は、せっかくだから、この際、東大寺の大仏さまを拝んで来ようと大仏殿に入った。そして大仏さまを正面から拝んで裏に回り、更に例の四角い穴が空いている柱をくぐる人を「あっ、やっている」とばかりに眺めて、直ぐに出てきた。それから手向山神社の方へと階段を上がっていき、そこから右手に曲がって若草山の裾野に出た。夕食会場の「古都屋」は、すぐその前だ。天候は曇りで、花火直前には雲一つない青空が見えてきた。これは良い。

雲一つない青空の若草山焼きの直前


 現地でいただいた若草山焼き行事実行委員会作成のガイドブックによると、「若草山三重目の頂上には巨大な前方後円の鶯塚古墳があります。その昔、ここから出る幽霊が人々をこわがらせるという迷信が長く続いていたらしく、しかもこの山を翌年1月までに焼かなければなにか望ましくないことが起こるといったことで、通行する人が放火し、東大寺境内に火が迫る事件が再三起こりました。1738年12月に奈良奉行所は若草山に放火停止の立て札を立てましたが、その後も誰ともわからないまま放火が続きました。近隣社寺への延焼の危険が絶えず、江戸時代末期には若草山に隣接する東大寺・興福寺、奈良奉行所が立ち会って山を焼くようになりました。このように山焼きの起こりは、山上古墳の鶯塚に葬る霊魂を鎮めるための祭礼というべきものであり、供養の為でもあったと言えます。」とあった。

 その他、ネットでは、「若草山一帯の春日大社・興福寺と、東大寺との領地争いから始まった」とか、「早春にしばしば行われる原始的な野焼きに由来する」などという話もあった。上の実行委員会パンフレットの説では、春日大社が出てこない。ところが、当日の式次第では「春日の大どんど」より御神火が発したり、神事一切を春日大社が行っているし、そもそも春日大社の宮司さんがこのパンフレットに一文を寄せているので、むしろ興福寺や東大寺の影は薄い。わずかに「三社寺にゆかりの深い温食」として、名前が挙がっているのみである。真実のところはどうなのか、聞こうにも適当な人はいなかった。それでもパンフレットをよくよく見ると、「春日大社、興福寺、東大寺の神仏が習合し、先人の鎮魂と慰霊、さらには奈良全体の防火、世界の人々の平安を祈ります」とある。長い間に色々と変遷があったのだろうが、今では、春日大社が前面に出て、それを奈良県と消防団が支える観光行事となっているようだ。当日の式次第は、次のようになっている。

 午後4時45分 御神火奉戴祭「春日の大どんど」より御神火をもらい受けます。」

 午後5時05分 聖火行列出発「御神火が金峯山寺の法螺貝に先導され、山焼きに関係の深い三社寺と奈良奉行所の役人など総勢40名の厳粛な時代行列により、山麓にある野上神社まで運ばれます。」

 午後5時15分 松明点火「春日大社の御神火を松明に点火します。」

 午後5時40分 山麓中央の大かがり火に点火 「御神火は野上神社到着後かがり火に点火され、山焼き行事の無事を祈願する祭礼が行われます。続いて法要として、東大寺・興福寺・金峯山寺の読経の中、山麓中央の大かがり火に点火します。

 午後6時15分 大花火打ち上げ

 午後6時30分 山焼き一斉点火「奈良市消防団員が山麓中央の大かがり火から松明に火を移し、法螺貝、ラッパの合図で一斉点火します。

 夕食会場の古都屋から出てきたのは、午後5時50分頃である。そのまま古都屋の前で見物する人も多かったが、私の場合はカメラを載せる三脚を広げるので、そんなことをすると通行の邪魔となる。それではどこか適当な場所はないかと見渡して、若草山の麓にもっと近づいて、その柵を越えたところで三脚を構えることにした。幸い、この日は柵の中に入ってよいし、適当な場所も見つかった。その間、風に乗って法螺貝の音や読経の声が聞こえてくる。気温は零度を下回っているようなので手先が寒い。手袋をした。午後6時15分になり、花火が打ち上げられた。打ち上げ場所が近いので、花火がシューッと上がり大輪の花を咲かせた瞬間、ドーンという音と身体に響く振動を感じる。


大花火打ち上げ


 さて、愛用のキヤノンのカメラを構えて、「B」(バルブ)、つまりシャッターを常時開放にし、それにケーブル・レリーズを接続する。これのボタンを押している間だけ、シャッターが開くという仕掛けである。我々人間が花火を見ると、一瞬の残像が繋がって美しい像となる。ところが、カメラで数十分の1秒間だけシャッターを開けても、ほんの一瞬の点にしか見えない。そこで、バルブ状態でレリーズを使うのだが、手でやるものだからあまり短いと点になり、長すぎると火の玉のようになる。そこで、適当に手動ですることになる。その他、バルブを使わずに2分の1秒などの長いシャッターにすれば良いのだが、本日の花火は僅か15分間なので、試行錯誤している暇はない。私が以前持っていたオリンパスのカメラの場合は素人向けの製品だったから「花火モード」というものがあって、単にシャッターを押すだけで綺麗な花火が撮れた。ところがこのカメラは少し高度なものだから、そういう素人向けの便利なモードはない。私も、花火は年に1回、撮るかどうかというところだから、全く慣れていない。でも、この際、適当にやるしかない。

大花火打ち上げ


 花火が始まり、そんな心許ない状態で、撮り始めた。暗い中だし、次の花火が大空の中でどのくらい広がるのかを想定してレリーズを押さないといけない。でも、やってみると何とか写っている。順調である。そう思ったその瞬間、とんでもないことが起こった。押し込んだレリーズのボタンが元に戻らないのである。やっとのことで元に戻した。その間、シャッターが開きっぱなしになるから、写った写真はまるで太陽のような火の玉となってしまった。こんなことがあるのかと思ったが、翌日、試してみたところ、1回も起こらなかった。原因は、零度を下回る低い気温のせいだったのかもしれない。とにかく、そうこうしているうちに、15分間の打ち上げは終わった。皆が盛り上がったのは、奈良公園の鹿を模したスターマインだったが、残念ながら写真はうまく撮れなかった。

若草山焼き


 それから、若草山に左右から火が放たれて、山頂に向けて燃え広がった。漆黒の空に、炎が揺らめく。幻想的な風景である。顔が少し暖かくなる。壮大な焚き火である。写真を撮るが、今度は幸いなことに、レリーズがフレーズしない。撮っているうちに30分ほどであっけなく終わってしまった。でも、山に近すぎて全体像が上手く撮れない。少し離れた春日野園地や、もっと遠くの若草山の南側に位置する高円山から撮るべきだったと思った。その他、奈良県庁の屋上という手もあった。ただし、県庁は予約が必要だそうだ。あるいは、平城京跡で行われる「奈良大立山祭り」の闇夜に浮かぶ巨像とともに写すという方法があったようだ。

 なお、この若草山焼きは、一昨年は乾燥していて、普通なら30分は燃えるはずのところ、たった3分しかもたなかったそうだ。昨年は牡丹雪が降って湿っていて、ちっとも燃えなかったという。こうなると、もう笑い話の類いだ。では今年はどうかというと、前日から晴れて適度に乾燥し、雪もちらついて気温が低く、点火から30分、普通に燃えてくれたそうだ。

 それは良かったのだが、そもそもこのツアーのパンフレットにあった「若草山の上空に花火が上がり、ライトアップされた寺社の建物の背景に、山焼きの紅蓮の炎が浮ぶ」というのは、実は合成写真だったのだ。現実には花火を打ち終わってからの山焼きだし、その炎のごく近くにあんな大きなライトアップされた寺社の建物があるはずがない。もしあったら、今頃は燃えてしまっているだろう。騙されたようなものだが、翌日の日経新聞を見ると、(1)山焼き、(2)花火、(3)ライトアップされた寺社の建物の3点セットの写真が載っている(下に掲げた2枚の上の写真)。全く見事に合成したものだが、読者を騙しているようなものだ。その点、朝日新聞大阪版を見ると、「燃え上がる若草山。手前は興福寺五重塔」という題名で「午後6時13分から7時31分までの17枚を合成」と、ちゃんと書いてある(下に掲げた2枚の下の写真)。こちらの方が正直だし、花火は合成の対象にはしていない。


日経"


朝日"





2.京の四社巡り

(1)八坂神社(青龍)

八坂神社


 八坂神社は、東大路通と四条通との交差点に向けて建っている京都のシンボルのような社で、祇園祭の本拠である。私は、桜の季節になると、その裏手にある円山公園にはよく行って枝垂れ桜を愛でたものだが、1月に行ったのは初めてで、「いとすさまじきものかな」という感じである。

美御前社


 しかし、今回発見したのは、八坂神社には実に色々な「祇園さんの神さまたち」がおられるということである。素盞嗚尊を祀る厄除けの本殿のほか、例えば、 美御前社(お参りすると身も心も美しくなる)、疫神社(無病息災)、大国主神社(縁結び)、太田社(諸芸上達)、北向蛭子社(商売繁盛)、刃物社(刃物を扱う人の守り神であり、開運)などである。時代背景によって、庶民の色々な需要に応えようとしたものだろう。

八坂神社本殿にお参りするプロサッカーチーム


 今回、プロサッカーチームが、外国人監督以下揃って八坂神社本殿にお参りに来ていたのには驚いた。日本の神様の懐が深いのか、それとも外国人サッカー選手たちの唯一神信仰がいい加減なのか、私にはよくわからない。

知恩院の駐車場





(2)上賀茂神社(玄武)


上賀茂神社の神馬舎


 別名「賀茂別雷神社」(かもわけいかづちのかみじんじゃ)で、9年前に家内と訪れた思い出の神社である。神社の一ノ鳥居の緋色が映えて美しい。広い境内を進んで行くと、右手に手作り製品のマーケットをやっている。そこを過ぎると、神様の使いである白馬がいる「神馬舎」があり、子供が人参を食べさせていて、それが誠に可愛い。外国人観光客を含めて、参拝客皆がニコニコしながら見守っている。

神前結婚式の御一行


 二ノ鳥居の前まで来たら、神主さんと巫女さんに先導された神前結婚式の御一行のお通りだ。新郎新婦さんの幸せそうな顔が通り過ぎて鳥居をくぐり、神域に入る。そして直行したのが「細殿」である。これは、400年の歴史ある建物だそうだ。もちろんその前には、上賀茂神社を特徴づける立砂(円錐形をした二つの砂の山)が置かれている。その裏手に回ると、本殿に通じる緋色が美しい楼門がある。それをくぐると、権殿と本殿だ、家内と来た9年前はあと7年で式年遷宮を迎えるというので桧皮葺用の桧皮を寄進したが、もうそれが使われているのだろう。何しろ時間が限られているバス旅行だから、のんびり感慨にふける間もなく、次の社に向かう。

上賀茂神社を特徴づける立砂





(3)松尾大社(白虎)


松尾大社の絵馬


 次は松尾大社で、私はこれまで来たことがなく、これが初めての参拝となる。一言で松尾大社を評すると、「いかにも昔ながらの神社らしい渋い神社」である。上賀茂神社のような派手な緋色の楼門や鳥居などは一切なく、檜皮葺の地味な社がひたすら並んでいる。この日はまだ1月だったので、正面に色鮮やかな戌年の大きな犬の絵馬が飾ってあったものの、それ以外は誠に平凡な印象である。

松尾大社本殿


 ところが、その中でひとつだけカラフルなお酒の樽が並んでいる一画があった。何かと思ったら、この社は、お酒の神様なのだそうだ。というのは、5世紀頃に朝鮮から「秦氏(はたし)」の一団がこの地に入植した。その秦氏が得意としていた技術の一つが、酒の醸造だったからだという。ちなみに、飛鳥から奈良、平安時代にかけて上賀茂神社一帯にいた豪族は賀茂氏といい、桓武天皇が平安遷都に踏み切った後は、松尾社の秦氏とともに、皇室を支えたとされる。よって、「当社(松尾大社)と賀茂神社とを皇城鎮護の社とされ、賀茂の厳神、松尾の猛霊と並び称されて、ご崇敬はいよいよ厚く加わるに至りました。」(同社HP)とのこと。

松尾大社の酒樽


 ちなみこの日は、赤ちゃんの初宮参り(産土参り)を、3組も見かけた。この零度近い中、生まれて僅か1月ほどの赤ちゃんと連れ回して大丈夫かと思ったが、両親と双方の祖父母が笑顔で写真を撮り合っている。微笑ましい風景だ。なお、重森美玲作の庭園「松風苑」があったようだが、残念ながら観る時間がなかった。また次回にしよう。


(4)城南宮(朱雀)


城南宮の神苑


 京都の伏見にある城南宮については、私は全く知らなかったが、鳥羽伏見の戦いの舞台だったようだ。そのHPには、「明治維新を決定づけた鳥羽伏見の戦いは、城南宮の参道に置かれた薩摩藩の大砲が轟いて始まったのであり、錦の御旗が翻って旧幕府軍に勝利すると薩摩の軍勢は城南宮の御加護によって勝利を得られた、と御礼参りに訪れました。」とある。

城南宮の神苑


 「都の守護と国の安泰を願って、平安遷都の際に京都の南に創建されてから1200年。城南宮は、引越・工事・家相の心配を除く「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれています。家庭円満や厄除や安全祈願、また車のお祓いに全国からお見えです。また古くより、住まいを清める御砂や方角の災いを除く方除御札を城南宮で授かる習慣があります。そして曲水の宴が行われる神苑は、しだれ梅、椿、桜、藤、躑躅、青もみじ、秋の七草や紅葉に彩られ安らぎの庭になっています。巫女神楽の鈴の音が毎日響く城南宮をお訪ねください。」とある。

城南宮の神苑


城南宮の神苑


 その神苑に入ってみた。なるほど、梅や桜、曲水の宴の時期にはさぞかし美しかろうという風情であるが、残念ながらこの日は真冬の気温が低い時期だったので、まさに「すさまじき」景色であった。ただ、鳥羽伏見の戦いを描いた絵巻物のある建物は、とても良かった。外の景色を見るより長い時間をかけて、絵巻物を覗き込んだ。

城南宮の神苑の鳥羽伏見の戦いを描いた絵巻物





(5)京都五社巡りのいわれなど

 城南宮の「京都五社めぐり ー 四神相応の京(みやこ)」の説明によると

「千年にわたって続いた京の都は、「四神相応」と讃えられています。方角を司る「四神」、すなわち玄武(北)、蒼龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)が守護する土地として、ここに都が造営されたのです。
 うらうらと朝日が昇る東山の麓に八坂神社、広々とした桂川を渡った西に松尾大社、水清き鴨川が流れ出る北に賀茂別雷神社(上賀茂神社)、鴨川と桂川が出会う南に城南宮、そして、平安神宮の建物は、平安京の大極殿さながらに建てられ、東に「蒼龍楼」、西に「白虎楼」がそびえます。  古来より人々は都の要所要所に鎮まるお宮に祈りを捧げ、それに応えて神々は人々の暮らしを守り、願いを聞き届けて来られました。四季の祭礼行事と美しい自然に彩られた京都のお社を巡れば、神々の息吹きに触れ、清々しい気持ちになります。元気をもらいに平安京にゆかりの深い神社にお出かけください。そして神様のご加護の印の御朱印を集めてみてはいかがですか。」
とあって、「五社めぐり四神色紙」なるものを勧めている。

 ああ、なるほど、そういう仕組みだったのかと、やっと納得した。そういえば、各社で僅か40分間しかない参拝時間で、どうやって御朱印をもらおうかと腐心している人がおられた。ちなみに私の場合は、もう物には一切こだわらないので、そういう一種の「物欲」には無縁である。残すとしたらデジタルの形式にしている。そうすると、誠に清々しい気分になる。例えば、昨年はアルバムにして20数冊分の写真をデジタル化してすっきりした。今年は、書類と本のデジタル化に手を付けようかと思っている。そして最終的には、ハードディスク1個になるのが理想である。




(2018年1月28日記)


カテゴリ:エッセイ | 22:04 | - | - | - |
iPhoneのバッテリー交換

アップルによるiPhoneのバッテリー交換プログラム


 昨年来、ネット上で、「動作が遅くなった古いiPhoneのバッテリーを交換したところ、駆動時間が伸びただけでなく、アプリがサクサクと動いて、購入した直後のような快適な状態に戻った。」ということが話題になった。これは、iOSのせいではないかと疑いの目で見られ、それに答える形でアップルが、「バッテリーが経年劣化した古いiPhoneの速度を状況により意図的に落としていたことは事実であるが、その目的は不意にシャットダウンすることを防ぐためだった」と回答したことから、騒ぎが広がった。これは、古いiPhoneを買い換えさせるためではないかという邪推(?)まで生み、各国で訴訟騒ぎまで起きたほどである。

 iPhone7plusを使っていた私も、昨年秋頃から、どういうわけかアプリの動きが鈍くなった上に、電池容量が18%と、まだ少しあるはずなのに突然シャットダウンしてしまって、困ったことがしばしば起きるようになった。だから以上のような経緯により、要はアップルがiOSを勝手にいじくって、こういうことになったのかと、ようやく納得した。一方、アップルは、こうした状況に対応して、2018年1月20日、「iPhoneのバッテリーとパフォーマンス」という文書を発表した。その一部を引用すると、

 「バッテリーの充電残量が少ない、化学的経年劣化が進んでいる、周囲温度が低いといった状況下では、突然のシャットダウンが起きる可能性が高くなります。極端な場合は、シャットダウンが頻繁に起こり、その結果、デバイスが不安定になって使えなくなることもあり得ます。iOS 10.2.1 (2017 年 1 月リリース) には、旧モデルの iPhone でこういった突然のシャットダウンが起きるのを防ぐための機能改善が盛り込まれました。これには、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE で、パフォーマンスの瞬間的なピークをダイナミックに管理し (ただし必要な場合のみ)、デバイスが突然シャットダウンするのを防ぐ機能が含まれています。この機能は、その後、iOS 11.2 を搭載した iPhone 7 や iPhone 7 Plus にも拡大されました。(ところがその結果、次のような問題が発生した。)

 ・ App の起動に時間がかかるようになった。
 ・ スクロール中のフレームレートが低くなった。
 ・ バックライトが暗くなった (コントロールセンターで設定の変更が可能)。
 ・ スピーカーの音量が小さくなった (最大でマイナス 3dB)。
 ・ 一部の App でフレームレートが徐々に低下する。
 ・ さらに極端な場合は、カメラのフラッシュがカメラの UI に表示されているにもかかわらず使用できなくなった。
 ・ バックグラウンドで更新されるはずの App が起動中に再読み込みされる場合がある。」


 要するに、純粋に技術的なバッテリー対策であって、悪気はなかったというのである。ところでアップルは、この文書中で、「バッテリーの化学的経年劣化が相当進んでいる場合は、電源管理がもたらす変化が長期間続くことがあります。これは、充電式バッテリーはすべて消耗品であり、その耐用年数に限りがあり、最終的にはサービスかリサイクルが必要になる性格のものであるからです。お使いの iPhone に上記のような変化が見られ、そのパフォーマンスをもっとよくしたいとお考えの方は、バッテリーの交換をご検討ください。(中略)バッテリー交換をご希望の方は、こちらからサービスオプション (配送修理または持ち込み修理) をお選びになってお手続きをしてください。」として、「バッテリー交換プログラム」を公表した。Web上でそれを開いてみると、希望があればバッテリー交換をする、保証期間内なら無料、それ以外なら3,200円というのである。同じWebサイト中で近くのアップル・ショップ(アップル製品修理センター)の位置まで検索できて、空いている日と朝10時から夕方7時頃までの予約時間が示されて、その場で予約もできた。

 その予約日時となり、アップル製品修理センターに行ってみた。ビックカメラの中にある。受付番号を引いて待つと、直ぐに案内された。私は、自分の名前で2台契約しており、そのうち1台を家内に使ってもらっている。だから、2台のバッテリー交換するつもりで行ったが、「iPhone7plusのバッテリーがそもそもあまりないし、1回に1個しか交換しない。」と言われた。そんなことは、どこにも書いていなかったが、そう言われればやむを得ないので、とりあえず使わないもう1台については出直すことにして、家内に使ってもらう256GBを先に交換してもらった。まず、診断ソフトでチェックしてもらうと、バッテリーの健全度97%(だから、劣化度3%)、これまでの充電400回と出た。使った期間は約1年半だから、そんなものだ。係員は、「普通なら、交換する必要はないですね。交換基準は、健全度80%なのですからね」と言う。私が「これはもう1年半くらい使っているけど、そうすると何回充電すれば交換しなければいけないことになりますか」と聞くと、「500回か600回ですね」と言うので、「ではあと少しということだから、この際、替えて下さい」と頼むと、何か、色々と言う。まるで、断念させるための説明のようだ。

 一番妙だった説明は、「可能性は1%もないと思いますが、万が一、バッテリーの取替えで何か事故があったら、(この端末はアップルケアの保証が切れているので)38,000円の修理代金がかかります。」と言ったことだ。私が「しかし、取り替える過程で事故があったのなら、それは修理した人の瑕疵担保責任の範囲内で、そういう修理上の危険を持ち主に負わせるのは、筋が通らない。」と理屈を言うと、(これはかなわないと思われたせいか)「アップルの正規ショップなら、多少は融通性が利きますが、ウチは代理店なもので」などと訳の分からないことを言う。私が「代理店だろうがなんだろうが、例えばバッテリー交換の途中で画面が割れてしまったら、そういう危険まで依頼主に負わせるのは、おかしいでしょう。」などと言うと、「そうですね。」と言いながら、(断念させることを諦めたのではないかと思ったが)それ以上の話はしないで、交換のためにiPhone本体を持って奥に引っ込んだ。

 10分もしないうちに戻ってきて、交換が終わったようだ。それで私の目の前でパソコン本体と繋いで、チェックを始めた。画面のチェック、音のチェックなどと、時間がかかる。途中で、色々な話をしたが、中でも面白かったのは、「交換したのが新しい電池にもかかわらず、充電率が17%と、なぜ低いのかというと、かつてサムスンのスマホのリチウムイオン充電池が発火して以来、航空会社は充電率が30%以下のものしか受け付けてくれないから、そうなっているのです。」とのこと。また、最近のiPhone修理依頼の8割が、このプログラムによるバッテリー交換だそうだ。先ほどの「ウチは代理店なもので」という言葉の裏を読むと、まるでアップルの正規ショップに直接、行ってくれとでも言わんばかりである。

 それやこれやで、単なる交換だから10分もかかわらず終わると思っていたが、実際には終わった時点で時計を見たところ1時間も掛かっていた。支払いは、3,456円。まるで語呂合わせのようだが、3,200円に消費税を足すと、確かにそうなる。最後には、修理完了のペーパーをくれた。加えて、もう1台のiPhone7plusのバッテリー交換のための注文書もくれたが、それから1週間経つというのに、何の連絡もない。こんな調子では心配なので、しばらく待って連絡がなければ、銀座のアップルショップに直接行こうかと思っている。なお、iPhoneXのバッテリー交換も気になるが、こちらの方は今月購入したばかりだから劣化とは無縁だし、今年12月まで交換してくれるようなので、当面このまま使うことにして11月頃までに交換すればよいと考えている。なお、こちらの方は、アップルケアに入っているので、無料のはずである。




【後日談】もう1台のiPhone7plusもバッテリー交換終了

 上記のように、「しばらく待って連絡がなければ、銀座のアップルショップに直接行こうか」などと考えていたところ、そういう日に限ってタイミングよく連絡が入るものだ。「では、直ぐに行きます。」と返事してその日のうちに予約をとって、交換に行った。すると、2台目ということもあって、無駄な説明は全くなしに淡々と取り替えてくれて、45分ほどで完了した。バッテリーの交換そのものは10分もかからないが、交換前後の動作確認にそれ以上の時間がかかる。御礼を言って帰ろうとすると、同じようにバッテリー交換を求めるお客が2組も待っていた。





(2018年1月25日記)


カテゴリ:エッセイ | 23:59 | - | - | - |
iPhoneXへ機種変更

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1.私は、iPhoneを7年半も使い続けて、もはやこれが仕事や趣味に不可欠というほどになっているのだけれど、その心臓部を動かすソフトウェアであるOS(オペレーション・システム)が、iOS11に切り替わることで、問題が発生した。これは、64ビットで動くという。そうすると、従来の32ビットで動くアプリケーション(ソフトウェア)を、64ビット環境に合わせなければならない。しかし、私が最もよく使っている最重要アプリである「i手帳」が、64ビットに対応してくれていないのである。その他、対応していないアプリとして、年齢・年号計算アプリ、英語辞書アプリなどいくつかあるが、それらは代わりのアプリがあるからまだよい。ところがi手帳の場合は、これに代わるアプリがなかなか見つからないのである。調べてみると、どうやらその作者が交通事故で亡くなったという噂があった。それが本当であれば誠にご愁傷さまなことであるが、後継者がいなければ、いつまで経ってもiOS11に対応してくれないことになる。道理で、iTunesストアからデータが消されているわけだ。仕方がないので、iOS11に転換せずに当面はiOS10のまま、使うことにした。昨年10月のことである。ただ、そうすると「iOS11に転換せよ」という表示がいつも出てきて、なかなかうるさい。いつかは替えることになるからと、「i手帳」に代わるものがないかとネットで調べたところ、「スケジュールストリート」というアプリがあった。スケジュール管理と日記が合わさっていて、写真、メモ、録音も保存できる。一覧性は、「i手帳」ほどではないが、まあ使える。毎日の日記の保存は、画像にして「Evernote」に入れればよい。ELECOMという会社がやっていて250万ダウンロードだそうだから、長続きしそうだ。そういうわけで、これに決めた。ただ、毎日の日記にかかわることだから、スケジュールストリートの使い勝手をみなければと思って、昨年10月以来、i手帳と同時に使い続けてきた。それで、ほぼ同等のことができると確認し、本年1月1日をもって、iOS11に転換した。

スケジュールストリート


 ところがそうなると、今度はiOS11の性能を生かせる機種がほしくなった。私は1年3ヶ月前に買ったiPhone 7plus 256GBを使っている。ところが、iPhoneX(テン) なるものが2ヶ月前に発売されたというので、いつもの新しもの好きの性向もあり、その256GBのモデルに機種変更することにした。1月4日に御茶ノ水のauショップに行き、iPhone 7plus をiPhoneXに機種変更し、今まで私が持っていたiPhone 7plus 256GBを持ち帰って家内(同じiPhone 7plus の32GBモデル)に使ってもらおうという算段である。家内の従来機種は、32GBのため、いつもデータ容量不足に見舞われているからだ。


2.auショップでは、こういう内容の契約だった。

  仝酋眸稜箍然複隠苅,400円のところ、分割支払金は135,600円(頭金10,800円。分割の方が安い。)、分割支払金は月2,825円(なぜこんなに安いのかと思ったら、何と支払回数48回で支払い期間が50ヶ月となっていた。)まあ、2年ほどしたら再び新しい端末が出て、それへと乗り換えさせられる形で割引がありそうだから、それで良いと納得した。

 ◆。腺陦le Care+とau端末サポートが月1,285円で、故障や損傷の修理代金が少し安くなるほか、紛失盗難保証が4年で2回まで利用可能だそうだ。(Apple電話番号:0120-925-050、受付時間:09:00から20:00まで、年中無休)

  ビデオパスというものに自動的に入会させられた。月562円だそうだが、「そういう趣味はないから要らない」と言うと、「では自分で退会せよ」と言うので、帰ってから忘れないうちに、auのアプリを通じて退会した。簡単に終えられた。

 ぁ…命プランについては、現在、私は月5GBの電話かけ放題というプランである。今はこれで十分なのであるが、それが、「auフラットプラン20・かけ放題」となる。つまり、データ使用量が20GBもある。「私はビデオを見ないから、要らない」というと、「プランはこれしかないし、次のイ韮蕋丕瓧笋閥ν僂任る」というので、納得した。その月額利用料は、7,500円(内訳:月額基本使用料が2,400円+データ定額料が4,720円+LTE NETが300円)。 ちなみに、面白いのは、アップグレート・プログラムで、月390円を払っていると、私の場合は48回返済なので、端末購入から25ヶ月目に機種変更すると、残債はすべてauが負担するという。つまり、本体代金が半分になるということを意味する。更に、乗換え時の今回の負担を軽くしようとするのか、ビッグニュース・キャンペーンとして、最大12ヶ月、毎月1,000円を割り引くという。

 ァ,修譴如∨莊遒了拱Гい蓮■蕋丕茖錚遑紕悗世韻如確か月12,000円強になる。「そこで」と言って係員が出してきたのは、「加えて、iPadに新しく3年契約すると、iPhoneXの方も割り引かれて、合わせて月13,000円ほどですが、いかが?」という。しかも、その分のデータ使用量は、iPhoneX本体で契約する20GBの中に含まれる、つまりiPhoneとiPad間で共用できるということだ。私は、数年前に買ったiPadを実に便利よく使っている。これはもう、iPhoneXとペアで必要不可欠なものと言って良い。特に新聞や雑誌を読むのに使っている。1年ほど前に2年の契約期間が切れたので、その際にSIMカードを抜いてWiFi専用とし、外ではiPhoneXのテザリングを利用していた。だから、iPadに再びSIMカードを入れるなら、テザリングは不要となるから、その費用は節約になる。ということで、またiPadを買うことにした。ややこしいことに、これは3年契約である。


新しいiPad


3.これで契約が終わり、家にiPhoneXと新しいiPadを持ち帰った。

  〜案に、私と家内のiPhone 7plusを私のパソコンのiTunesに暗号付きでバックアップした。ちなみに暗号付きでないと、全てのパスワードや設定をやり直す必要があるからである。次に

 ◆_汎發忙箸辰討發蕕Δ燭瓠∋笋使っていた iPhone 7plus 256GBをまずリセットした。それは、端末の「設定」から簡単に出来る。その上で電源を入れると、「こんにちは」から始まって、使う言語の設定、自宅WiFiの設定(2Gと5Gの二つ)に次いで「新しいiPhoneXとして設定するか、iCloud又はiTunesにある既存のバックアップから復元するか」という選択肢があり、

  最後者の復元を選ぶと「iTunesに繋いで」という指示がある。それに従ってライトニングコードをパソコンに繋ぐと、どのバックアップかという選択肢が示されるので「iTunes中の家内のバックアップ」を選ぶと動き出したが、途中で「残り6時間」などと、とんでもない時間が示された。32GBでこの調子では、私のiPhoneXで256GBをバックアップする場合は何時間かかるのだろうという気になる。

 ぁ,箸海蹐、家内のiPhone 7plus 32GBのバックアップを私の256GBへと復元する試みは、失敗した。3回やっても同じ。指示通りパソコンを再起動しても同じ。しかも「容量がない」という表示がパソコン画面中に出たので、てっきりiPhoneXの容量のことかと思ったら違った。容量不足は、パソコンなのである。500GBあるはずのCデレクトリーの余りが、驚いたことにあと6GBとなっていた。そこで慌てて容量の大きいデータをDデレクトリーに動かして48GBを空けた。それからまた復元を試みたが、やはり失敗した。よくよく調べてみると、家内のバックアップの複製がCデレクトリー中に4個も作られている。これでは容量が足りなくなるはずだ。理由はよく分からない。そこで、当初の計画は一時的に棚上げとして、家内にはとりあえず、引き続き32GBを使ってもらうことにした。パソコン中のバックアップは削除してしまった(注1・2)

 ァ〇笋裡蕋丕茖錚遑紕悗法■沓陦譯s256GBのデータのバックアップを試みたら、一発で成功した。支障なく使えている。

 Α,箸海蹐如古いiPad(これまではWiFiかテザリングで使用)をiTunesにバックアップし、それを新しいiPadに復元しようと思ったら、「古すぎて復元できません。」と出た。「OS11にしてあるのに」と思ったが、仕方がない。こちらは、諦めることにした。幸い、主なデータはiPhoneやiCloud上にあるので、手による復元には、さほどの手間はかからない。むしろ、既存のアイコンが整理できて、かえって都合がよい。


4.それから、iPhoneXと新iPad(第五世代)を10日ほど使ってみた感想であるが、まずiPhoneXの大きさは、7plusシリーズと比べれば再び元に戻ってひと回り小さくなったが、字の大きさが自由に調整できるので、さほど気にならない。むしろ、シャツのポケットに楽に入るから、持ち歩きやすい。それに加えて、顔認証は非常に便利であり、これほどのものかと、つくづく感心した。最初の認証画面だけでなく、パスワード付きの個々のアプリでも、開いたとたん、自動的に顔を見てIDとパスワードを入れてくれる。これだけでも、価値があると思う。また、速度が速くなった気がする。実感としては、2割ほど早いかなという感じだ。しかし、ディスプレー画面は液晶ではなく有機で美しいという触れ込みだったので期待していたのだが、確かに美しいものの、以前ラティーナ・ディスプレイが出てきたときに驚いた時のような感激はなく、iPhoneファンには申し訳ないが、あまり差がわからない。なお、写真の圧縮方式を変えたそうだが、私は「互換性重視」として、引き続きJPEG又はPNGで使うつもりである。美しい写真が撮れるということだが、確かにそうかもしれない。ワイヤレス充電ができるというが、そのための専用充電機器は、まだ発売されていない。新iPadの方は、画面は美しいし、前のものより動きが断然に早い。やっと、設定を終えた。アプリの並べ方は、なるべくiPhoneXに似せるようにした。また、本や書類に紛れることが多いので、目立つようにと、派手な色目(ローズゴールド)のカバーにした(注3)。


派手な色目(ローズゴールド)のiPadカバー


 この際ということで、色々なアプリでパスワードを変更した。困ったのは、JR東日本関係で、「えきねっと」、「Suica」、「Suicaポイント」、「びゅー」、「大人の休日」など、たくさんあり、中にはあまりに古くて、もうパスワードの記録も見つからないというのがあった。それまでは、「My JR−East」の連携IDで入っていたから実用上は問題がなく、従って個々の古いパスワードは忘れてしまっていた。ところが今回の機種変更で、その連携を再びやり直す必要があり、そのためには10年以上も前の昔のパスワードを思い出さないといけない。これには困ったが、何回か失敗して、やっとパスワードが通ったときの嬉しさは、格別だった。でも、考えてみたら、誠にばかばかしい話で、JRが最初から一括してウェブサイトを作ってくれていれば、こんなことはなかったのにと思った次第である。その他、特に銀行関係は、一部独自な認証方式のところを除いて、すべて顔認証でやってくれる。「Keeper」も、顔認証だし、今回、パスワード付きのバックアップから復元したので、いちいち連絡しなくとも、そのまま新iPhoneXと新iPadで使えた。また、この両者で月20GBの容量を使えるし、使い勝手も良くなったので、新iPadをかなり使うようになった。

 その他、家内のiPhone 7plus 32GBと、古いiPadは、まだ十分に使えるので、こんな中古品でよければ誰か若い人にあげようと思ってSIMロックを解除しようとした。そうすると家内のものはネット経由で簡単に解除できたが、残念ながら古いiPadは解除できない機種であることが判明した。WiFiで使うなら別だが、電話回線で使うならauの回線を持っている人にしか、差し上げられない。また、iPhoneXのカバーは、auショップで売っているブック型の単純なものにした。画面保護フィルムは、前回同様に、係員に貼っていただいた。とても、上手である。




(注1) iTunesバックアップの削除方法

 検索バーに「%appdata%」と入力。「return」キーを押す。「Apple Computer」>「MobileSync」>「Backup」の順に各フォルダをダブルクリックすると、バックアップファイルが見つかる。そこで、全て削除してしまった。結局、全部で280GBほどもあった。


(注2) バックアップに再度挑戦

 数日経って、前回バックアップが失敗した理由が分からないので、再びやってみることにした。まず、_汎發裡蕋丕茖錚遑 7plus 32GBについて、パソコンのiTunesでバックアップを取り(もちろん、パスワード付き)、その間、私のiPhone 7plus256GBをリセットする。⊆,い如⊂紊裡貝↓と同じ要領でやると、小1時間ほどで復元ができた。32GBから256GBになったので、これ以降、家内は容量を気にせずに使うことができる。


(注3) 新iPadのカバー(ローズゴールド)

 ESR 新型 iPad 9.7 2017 ケース 超軽量 極薄レザー 三つ折スタンド オートスリープ機能 スマートカバー 2017年春発売のiPad 9.7インチ(第五世代)のみ対応(モデル番号A1822、A1823) 全10色(ローズゴールド) 販売: ESR Case JP Store





(2018年1月14日記)


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