東京ドームで開かれた世界らん展 2012年に行ってきた。これで世界らん展に行くのは、2001年、2005年、2008年、2010年に次いで5回目であるが、最近では1年おきに通っていることになる。今年は、ディスプレイ審査部門と、フレグランス審査部門がよかった。もちろん、個々の花を展示する審査部門も、いつもの通り素晴らしかったけれど、何回か見ているうちに、本当に良い花しか目に入らなくなったのは、少し残念なような気がするが、一方で目が肥えたのかもしれない。でも、以前から面白いと思っていたパフィオぺディラムの種類が増したようで、その展示コーナーではじっくりと見てしまった。
今年の日本大賞受賞者は、大塚初枝(茨城県)作出のデンドロビューム属ノビル‘ハツエ'ということで、たくさんの花がついていた。確かに、これは豪華絢爛というところである。ところで、この大賞を昨年も含めて3回も受賞したという記録ホルダーで、かつNHKの園芸番組などで懇切丁寧な解説をしていただいた江尻光一氏が昨年の5月にお亡くなりになっていたようだ。心からご冥福をお祈りしたい。
ところで、フレグランス審査部門では、とても良い蘭の香りがあたり一帯にただよっていて、それを吸い込んだ上に、よせばいいのに、ひとつひとつの蘭の花に自分の鼻を近づけて、またその芳香を体に取り入れてしまった。するとその日の晩から、くしゃみと鼻水に悩まされることになった。これって、花粉症になったのか、それとも単に風邪をひいただけなのか、気になるところである。
【後日談】その後、1週間して症状がほぼ治まってきたから、どうやら風邪だったらしくてほっとした反面、あまりに花の香りを吸い込みすぎて一時的に花粉症になったのではと、今でも疑わしく思っている。
ところで、この写真集では「
その他のラン」としてしまったが、あの儚げな女性を思わせるリカステはともかくとして、私は未だにデンドロビュウム、シンビジュウム、オンジュウムの区別がよくわからない。これに、日本のセッコクなどが加わると、もう途方に暮れるというのが正直なところで、やはり一年おきに世界らん展に来るというくらいでは、この程度かもしれない。実は、その世界らん展でも、カトレア、パティオペディラム、ファレノプシスなどと定番の花を見た後にこれらの花を見ることになるから、もうその頃には疲れ果てていて、詳しく名称を確認する気力が残っていない。
Web上の図鑑で調べると、デンドロビュウムはこの「その他のラン」中の073と075番の花、シンビジュウムは「
その他のラン」中の068と069番の花、オンジュウムは黄色でいっぱい咲いている花で「
その他のラン」中の034と035と094番の花であることがわかった。そのほかのランは、その写真を撮るときに併せて脇に於いてあるネームプレートをひとつひとつ撮っていけばいいのだが、それでは撮影に倍の手間がかかるので、大変だ。また、次回の課題にしよう。
世界らん展 2012年(写 真)は、こちら(2012年 2月24日記)