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徒然59.ドバイのバブル狂乱
Burj al Arab


 今週の東洋経済を読んでいて、びっくりしたことがあった。それは、中東のドバイのことである。とてつもないプロジェクトが目白押しで、それがいずれも我々の想像の域を超えているとしか、言いようがない。たとえば、

 \こΠ豺發ぅ咼襦▲屮襯献АΕ疋丱い魴築中で、それは120階、高さ800メートルらしい。ちなみに、現在の世界一は台北101で、高さ506メートルだが、ブルジェ・ドバイは建築中ながら、もうその高さを超えている由。低層階はアルマーニのホテル。高層階は住居というが、私なら毎日、高所恐怖症を味わいそうだ。

◆_合に、ザ・ワールドと命名した300からなる世界地図のような人口島嶼群と、パーム椰子の木をかたどった人口島3つを建設中。グーグル・アースで見ると、世界地図の方は無理だったが、なるほど、パームの木が見えた。その幹の部分には集合住宅、17本の葉っぱの部分には、プール付きのバンガロー・ハウス、つまり一戸建て住宅が建設される予定である。いったい、だれが買うのだろうと思っていたら、ヴァージンのブランソン、ベッカムやマドンナだという。

 ところで、この世界地図の方は、島のひとつが1億ドルから1.5億ドルで、何を建ててもよいし、もちろん入島税のようなものをとって一般に開放してもよい。買い取ったら、あとはお好きにどうぞとのことで、まるで現実社会の仮想空間セカンドライフ版みたいなものだ。ははぁ...





 砂漠の真ん中に、人口スキー場ができた。これは、かつて千葉の湾岸にあったザウルスのようなものだろうが、何も気温50度のところに、氷点下のスキー場など作らなくともという気もする。いや、それだからこそ、アラブ人の間で人気を呼ぶのかな。つくづく、人間の興味というのは、やっかいなものだと思う。

ぁ.董璽泪僉璽のドバイランドを建設中という。来年、完成すれば、ディズニーワールドの二倍の面積とのこと。合わせて、世界初の「海底ホテル」も建設している。何とまあ。

ァ仝什漾年間旅客数が2800万人というドバイ空港が手狭なので、総工費45億ドルをかけて3倍に拡張し、2010年には6000万人を予定しているという。ちなみに、成田は3300万人である。

 ドバイの属するアラブ首長国連邦(UAE)は、北海道程度の大きさで、アブダビをはじめとして7つの首長国から成り、どうやらドバイは第二の首長国らしい。石油はもはや枯渇しつつある。そのため、最近急激に石油依存を減らす努力をし、法人税が無税と、エンターテインメント路線で、ほぼ達成したという。人口は130万人、うちドバイ人は20万人で、そのほとんどが公務員とのこと。もちろん、独裁国家である。いやはや、すごいの一言に尽きる。これは、一度、行ってみなければ・・・おっと、もうドバイ開発会社の術中にはまっているようだ。


(2007年8月4日記)



バブルで沸騰したあと、再びかつての静かな南国風景に戻るのだろうか?


 2008年秋の世界的な金融危機の波は、いままで不況とは無縁だと思われてきた中東地域にまで及んできた。とりわけドバイは、世界一の高さのビル、世界一の豪奢なホテル、他に類のない椰子の木型の大規模埋立地、世界初のエコ・シティの建設など、まさに沸騰そのものというバブル状態が続いていたが、08年晩秋になって、雇用調整や計画の停止などが目立ってくるようになってきた。

 つい最近まで、ドバイには、全世界のクレーンの3分の1が集中しているといわれていたが、いまやその多くが止まっている。また、ドバイの海岸において、ひとつで100万人が居住するといわれる椰子の木型の3つのリゾート島や、1000メートル以上の高層建築などのプロジェクトを推進しているナヒール社は、11月末に全従業員の15%に相当する500人の削減を決めた。

 この調子では、ドバイ全体が、不況の波に沈み込みそうである。やはり、あぶく銭と同様にバブル経済などというものは、あまり長続きしないもののようである。



(2008年12月22日記)

(出 典)写真は、グーグル・アースより
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