<< 金沢文庫と八景島 | main | 徒然100.北京オリンピック >>
徒然99.省エネ型電球
 世は省エネ時代である。京都議定書では、1990年を基準として2010年に6%の二酸化炭素排出量の削減を約束した。ところが、その目標年限があと2年に迫る中、現状は8%の増加である。その大半は、自動車と建物と家庭部門が使うエネルギーが増加していることによる。確かに、工場部門は国際競争の必要からエネルギーを含めてあらゆる無駄をぎりぎりと絞らないと立ちいかないが、これらの部門はそんな制約は特にないので、ついつい甘くなってしまうのだろう。そういえば、都心では高層ビルの建設ラッシュは続いているし、都内では宅配便だの高級自動車だのがいくらでも走り回っているしで、何か抜本的な策でも採らない限り、こういう結果も、むべなるかなという感じがする。

 しかし、あと2年で14%の削減というのは、これは並大抵のことでは達成できない。その点、昨日たまたま報道された一石二鳥の方法がある。これは、火力発電所から排出される二酸化炭素を液状化して、既に枯渇している油田に注入すれば、石油が引き続き採掘でき、併せて二酸化炭素を地下に固定できるというものである。こういう新技術は、二酸化炭素を大量に処理できるし、また国内に資金が残るので優れていると思う。世間では排出権取引が取り沙汰されている。これは確かに発展途上国援助にはなるかもしれないが、日本の場合は、わざわざライバル中国に無償資金を拠出し、その国際競争力を強化して差し上げる結果になりそうだ。それに、ロンドンに排出権取引市場のすべてが行ってしまうというのは、易々とシティーの皆さんの次世代の飯の種を作ってあげているようで、いかがなものかという気がする。




 それはそうとして、我が家も省エネのために微々たる努力をしようと思い、何か種はないものかと探していたところ、風呂場のシリカ電球が切れた。これは、エジソン以来の原理で作られているいつもの電球だが、先日の新聞では、この蛍光灯型が出ているらしい。そんなものが、近くのスーパーにあるのかなと思いつつ、行ってみると、まずレジの近くに60Wのシリカ電球があった。金120円と安い。そして2階に上がっていくと、あったあった。電球形蛍光灯『パルックボールスパイラル』といって、金940円と高い。蛍光灯を螺子ってあの丸い球に入れたようなものである。そのセールストークは、「シリカ電球の約1/5の消費電力で、省エネNo.1を実現。電気代は1灯あたり年間約2,100円お得。しかも寿命はシリカ電球の約6倍」とのこと。消費電力は、12Wだから、確かに60Wの5分の1となっている。これを買って帰ることとした。

 家に帰ってさっそく、この電球形蛍光灯を風呂場に取り付けてみた。蛍光灯なのでスイッチを入れてもすぐに点かないのではと思っていたが、案に相違して、すぐ点いたのは、うれしい。ただ、点くには点くのだが、光量はあまり明るくなくて、30秒ほど経ってやっと全開となる。とはいえ、実用上で何か問題があるかというと、別にそういうわけではない。それより、今まではシリカ電球独特の温かい光が、いかにも蛍光灯らしい白い昼光色になってしまって、唯一ここが残念なところである。まあ、省エネとの引き換えで、やや不便なところとか、ちょっとした不満が出てくるのは、やむを得ないところであろう。

 省エネといっても、今回はかわいいものだが、そういえば、2011年までにはテレビを液晶にしなくてはいけないし、エアコンや電気冷蔵庫などの大物家電もそのうち寿命が来そうだし・・・、どれも、過去10年の間には、エネルギー効率が相当良くなっているようだから、省エネという意味では買い替えするだけで大きく貢献しそうである。しかしそのためには・・・、まずは先立つものを用意しなければならないようだ。



(2008年8月22日記)
カテゴリ:徒然の記 | 00:26 | - | - | - |