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秋吉台
秋吉台の全景。遠くから見ると、緑の草に全面が覆われているが、近くによると、手前の石灰岩の岩がゴロゴロしている。


秋吉台と秋芳洞に入るの写真は、こちら


 さて、ツアーも三日目となり、この日は朝から秋吉台と秋吉洞に行く。秋吉台はよく知られたカルスト地形で、3億年前に形成された石灰岩でできている。その石灰岩が雨水で溶かされ、地上では石の塊が並び(もっとも、その大半は草に覆われてしまっている)、地下では大鍾乳洞を形成している。実は私は、広島や宮島に次いで、ここ秋吉台にも高校時代の修学旅行で来たことがある。バスで秋吉台に近づくと、地上の草原の風景は、当時そのままであった。確かこの当たりで、「丘を超え行こうよぅ〜〜」なんて、歌っていたなぁと、ひとり感激にひたる。

 この草原の真下の地下100メートルに位置する秋吉洞(あきよしどう)は、私がかつて来た頃から既に天然記念物として著名であった。展望台のある黒谷口、ここは傾斜のある洞の坂の上に相当するが、そこから坂の下に相当する出口に向かって、洞の内部を下って降りられることになっている。その順に内部の景観を述べていくと、次のようになる。

黒谷口 → 五月雨御殿 → クラゲの滝登り → 岩窟王 → 黄金柱 → 千畳敷 → 石荀坂 → 千町田 → 南瓜岩 → 洞内富士 → 百枚皿 → 青天井 → 出口


ここは、秋芳洞内の中程にある「千町田」の風景。洞内では暗さのために、なかなか良い写真が撮れなかったが、これはたまたまASA1600の高感度で撮ったものが、うまくいった。


 確かに、奇観であり、それなりに見ごたえがあった。特に、黄金柱、千町田、洞内富士、百枚皿というのは、思わず見とれてしまうほどである。しかし、それにしても、付けられた名前が、何ともはや、生活感があふれすぎていて、いささか恥ずかしい気がする。たとえば、クラゲの滝登り、岩窟王、それに南瓜岩や千町田などというのは、詩情のかけらもないではないか。こういうネーミングひとつでも、その人の知性と教養が現れるから・・・。たとえば、ここに最初に分け入った探検隊の一行の中に、詩情豊かな発想ができる人がひとりでもいれば、また違った名前になっていたと思うのだが、いかがであろうか。もっとも、そういう私にも、特にそんな才能があるわけではないので、とりあえず言っているだけである。

 秋吉台の出口、というか本来の入り口は、この写真のように水の色は真っ青で非常に美しい。そこから流れ出る清流に洗われる岩の表面には、緑色の苔がびっしりと生えていて、これもまた見事である。しばし、見とれていたら、ツアーの一行が、家内を含めてさっさと前に進んでいってしまったようで、ふと気が付くと誰もいない。あわてて小走りに追いかける羽目に相なった。この手のツアーの、いやまあ、そのあわただしいことよ。ぼんやりと、美しい景色を愛でている暇すらない。おーい、お母さん! ちょっと待ってくれーっ。


秋吉台の出口(下から洞内を登っていくときは、入口)で、清流に感激した。



(2008年9月10日記)
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