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山王日枝神社


 きょうは節分の日。近くの赤坂にある山王日枝神社で、豆まきがあると聞いて、お昼休みに行ってみた。ここの社は小高い丘の上にあるが、長いエスカレーターを備えていて、通りから何十メートルもある高低差を一気に上がることができる。確か、何年か前の道路の拡幅のときにこれが出来て、そのあまりの壮大さに、びっくりした記憶がある。しかし、時が経つにつれてその感激も薄れてしまって、いまでは何とも思わないから不思議である。それどころか、このエスカレーターを使うと、メタボ対策に悪いから、歩いて登ろうなどと考えたりする。そこで、脇にある階段を、えっちら、どっこいしょとばかりに上がっていった。

 社殿の丸い門をくぐりぬけると、そこには人が群がっていて、拝殿の前で、裃姿の皆さんが何人か、バラバラと包みを撒いていた。それは小さなビニールの包みで、中には殻付きのピーナッツが詰まっている。それが飛んできて、皆がつかもうとする。ところが、そのうち三分の一くらいが、誰かの掌中に収まったかに見えたとたん袋が破れ、中身がパァーっとはじけて、あたりにピーナツが散らばる。そのたびに、ピーナツの甘い香りが周囲にただよっていた。私は、カメラを構えて写している最中、かなり遠くにいたのにピーナツが飛んできて、顔に当たりそうになったので、あわてて避けた。昨年末、退任間際のブッシュ大統領が演台にいるときに、イラク人記者から靴を投げられた。ところがさすがのブッシュさん、ひょいと頭をかがめるという機敏な身のこなしで、うまく避けたシーンがあったが、ふとそれを思い出してしまった。私も、ああいう場面に遭遇しても、まだまだ結構、対処できそうである。

 でも、この日枝神社では、そんな具合に袋が飛んできたら、その方へと体を動かさないと、もらえない。それなのに私は、カメラや顔をかばって避けようとしているから、ちっともピーナツをつかむことができなかった。そうこうしているうち、周りの年配の奥さんたちが、「あれ、琴欧州よ」、「どれどれ、ああ、ハンサムーっ」などと話している。ズームアップすると、確かにちょんまげで裃姿をした関取の琴欧州が、ニコニコしながらピーナツを投げていた。

 そんな姿を見ているうちに、それこそ鬼が飛んで行き、福がやってくるような気がしたのは不思議である。今年も、良い年になりますようにと祈って、その場を後にした。





(2009年2月3日記)
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