<< 米空母GW見学 | main | 徒然132.なんでも修理の時代 >>
徒然131.IE8の問題 〜 技術メモ
 マイクロソフト社のインターネット・エクスプローラー8(IE8)が公開された。そのキャッチ・フレーズによれば、こんなことらしい。

(1) 知りたい情報をいつでもネットに
(2) すばやく、てばやく情報入手、情報共有
(3) いつでも手軽に検索、メール

 このうち、(2)や(3)はほかで間に合っているからともかくとして、(1)でWebスライスといって、要するにサイトが頻繁に更新されても、その情報を新しいお気に入りバーで直接確認できるようになるようだ。それに、RSSも、自動で購読、更新を自動的に教えてくれるらしくて、少しは使いやすくなるみたいである。では、現在のIE7からIE8へと乗り換えるかと、気楽に考えて、IE8をダウンロードしてインストールをしてみた。

 インストールしてから最初にまず、
私のホームページを見てみたのだが、心なしかやや題字(悠々人生)が大きいように見えた以外は、一見して変わったところはなかった。ところがよく見ると、購読数の文字が心なしか滲んでいる気がする。ちなみにこれは接続業者が用意してくれているお仕着せのカウンターである。そこで、そのカウンターを提供してくれている会社のホームページを見てみたが、あれあれ、この本家本元のカウンターの画像もまた、文字が同じように滲んでいる。これは、なぜなんだろうと不審に思った。

 そこで、私のホームページ(悠々人生)がちゃんと見えているかと気になって、ひとつひとつ点検していった。すると、色々と困ったところが見つかった。まず第一に、ホームページの表示が10%弱程度、大きくなっているようなのである。たとえば、「根津のつつじ祭り」というページでは、画像自体の制御をJavaで行っているので、画像の表示は従来のままなのに、周囲の壁紙やら画像の枠が拡大してしまっているため、画像の周囲に黒い枠ができている。

 これで、カウンターの画像の文字が滲んで見えた理由がわかった。つまり、画像自体は従来のIE7で美しく見えるようなファイルのサイズや大きさとなっているのであるが、IE8ではその画像のまま若干拡大して表示されているため、従来のような美しさが保てなくなって、滲んで見えてしまうのである。ちなみに、これは私のホームページの表紙の写真などでも同じ現象が起きるはずであるが、実は私の用意している画像は、こんなこともあろうかと思ってもともと画質を良くしてあるので、少しくらい拡大されても、何も変わった感じを受けないのである。こんなことが起こるのは、ぎりぎりの少ないサイズを保とうとしているカウンターの画像のようなケースで生じてしまうのである。これは、そのカウンターを提供してくれている会社が直してくれないことには、対処のしようがない。

 第二に、MARQUEEタグで画像を動かしているページでは、他に大きなリソースを使うものがあると、それに引っ張られて、動きが非常に鈍くなるのである。たとえば、「
5周年記念」の飛行機の飛び方がとても遅くて、まるで途中で落ちそうなくらいである。みっともなくて仕方がない。これには、ただ困ったとしか言いようがない。

 第三に、パノラマ写真のように、Javaで画面を動かすページの動きが、非常にぎこちなくなっている。たとえば、「
東京タワー360゜」は、ひどい。これには上の第二のMARQUEEタグもからんでいるから、最悪である。しかし、これはJavaのプログラムを少し変えれば簡単に解決するのだが、それをしてしまうと、今度は従来のIE7で見ている人には、とんでもないスピートで吹っ飛んでいっているように見えかねないから、これまた問題である。

 というわけで、困ったものである。マイクロソフト社としては、サービス向上のつもりだろうが、今までのホームページが相当程度、影響を受けてしまうだろう。「互換表示」というボタンがあって、「従来のブラウザー向けに設計されたWebサイトがよくきれいに表示され、メニュー、画像またはテキストの位置ずれなどの問題が修正されます」というが、これを押しても全然解決されなかった。

 そのうち、こうした問題については改良されると思うが、やはり、この手のものにベータ版段階で早めに手を出してはよろしくないという典型のもののようである。

 そういうことで、このインターネット・エクスプローラー8(IE8)は、現時点では使い物にならないことがよくわかったので、アンインストールすることにした。しかし、IE8をアンインストールと、IE7が再び出てきてくれるのかどうかについては、それほど自信があったわけではない。むしろ、多少、大丈夫かなと思っていたのが正直なところであるが、いざとなったら、マイクロソフトのサイトでIE7を探してきて、再びインストールすればよいだけのことと割り切って、アンインストールを試してみた。

 こういう場合のいつもの手順で、コントロールパネル → プログラムのアンインストールとクリックしていって、IE8を探そうとしたが、あれれっ!一覧表にはないではないか。しばらくこの一覧表に並んでいるソフトを眺めていると、ウィンドウズ製品の更新ものがないのに気がついた。とすると、別の表かなと思ってよく見ると、左上のタスク一覧に「インストールされた更新プログラムを表示」とあったので、これをクリックした。すると、めでたくインターネット・エクスプローラー8が見つかり、これをクリックして、ようやくアンインストールが成功したのである。

 無駄な時間を使ってしまったようだ。まあ、少しはスリルを味わったし、頭の体操にもなったから、よかったのかもしれない。これこそがパソコンの世界でのハプニングの典型で、それらをひとつひとつ自分の頭で考えて乗り越えていくことが、この世界の醍醐味なのである。一度この楽しみを味わったら、病みつきになってしまう所以である。


(2009年3月29日記)



【後日談】 

 マイクロ・ソフトが、事もあろうに、IE8をアップデートで配布し始めたようで、私も、5月1日にその通知を受けた。前回のこともあったので、正直なところ、再インストールするかどうか少し迷う気もしないではなかったが、結局、もう一度チャレンジしようと決めた。前回わからなかったところを、また考えてみれば良いではないかと思ったのである。そういうことで、もう一度インストールしたのだけれど、(1)画像が滲んでボケる。(2) MARQUEEタグが使いものにならないページがある。(3) Javaがちゃんと動かないなどという欠点は、まったく変わらなかった。

 IE8には「互換表示」というボタンがあり、従来のIE7で作られたページがスムーズに見られるようにするため、連続性を確保することができるようにしたものだとの説明があったことから、これをオンにしたのだが、画面が少し大きくなってボケたり、MARQUEEタグで動かす画面が変だという欠点は、何の解決もされなかった。これは参ったなぁと思っていたとき、たまたまIE8の新しいメニュー・バーが目に入った。ひとつひとつクリックしていくと、IE7に比べて非常に詳しい選択肢が設けられるようになっていた。そのうちのひとつを次のように触ってみたのである。

 表示(V) → 拡大(Z)とクリックをしていくと、IE8で表示される大きさが現れる。それを見ると、デフォールトの拡大率が何と125%となっているではないか。これでは、画像は大きくなるが、ボケるわけだ。そこでこの「125%」となっていたのを「100%」にしたところ、画像のボケはなくなり、表示のスピートも改善された。何だ、これで一件落着できたではないかと思わず拍子抜けした。それで、しばらく次のような表示をHP上にしておくこととした。

   IE8をインストールした方は、この悠々人生の
  HPをご覧になる際には、上のメニューバーから、
  表示(V) → 拡大(Z) と選び、倍率を 125% → 100%
  へと戻してください。


 ところが、今度はふたつ、新たな不具合が見つかった。そのひとつは、(4)サン・マイクロシステムズのJavaが動かなくなってしまったことであり、ふたつ目はどういうわけか(5)ノートンのフィッシング対策をIE8の起動のたびに手でオンにしなければならないことである。特に前者の件は困る。解決策を見つけなければ・・・。


(2009年5月2日記)




【後日談 2】ノートンのフィッシング対策の手当て

 「(5)ノートンのフィッシング対策をIE8の起動のたびに手でオンにしなければならない」という面倒な点は、次の手順で解決することができた。

第1 Norton Internet Securityの「タスクとスキャン」を開き、


 → セキュリティインスペクタ
 → 脆弱性が見つかりました
 → ブラウザ設定
 → 処理
 → 正常に終了


 第2 ウィンドウズの「コントロール・パネル」を開き、

 → セキュリティ中の「Windowsファイアウォールによるプログラムの許可」
 → Windowsファイアウォールの設定
 → 有効(推奨)にする。




(2009年5月11日記)
カテゴリ:徒然の記 | 23:55 | - | - | - |