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徒然135.Cドライブが満杯 〜 技術メモ
 パソコンで最も大事な部品は、CPU(中央演算装置)であるが、メモリとハードディスクもパソコンの使い勝手を大きく左右するという点で、大切な部品といえる。CPUはまず必要なプログラムやデータを呼び出してメモリに置き、そのメモリの容量で納まらないような大量のデータを扱う場合には仮の作業ファイルをハードディスクに置いて演算を行う。したがって、ハードディスクにある程度の容量の余裕がないと、全体の情報処理が滞ってしまう。そのためハードディスクの容量の少なくとも1割以上が必要といわれる。これを下回れば下回るほど、パソコンはちゃんと作動してくれなくなる。

 ハードディスクはその全体をひとつのものとしてセットすることもあるが、それだと万が一壊れたような場合に回復させるのが面倒なことになるので、私の場合は、200GB(ギガバイト)あるハードディスクの中をパーティションで二つに区切り、プログラムソフトを置いておくところをCドライブ(50GB)、主にデータを置いておくところをDドライブ(150GB)としている。

 最近、孫のビデオが3ヵ月分たまったので、これを私たちの父母、つまり孫の赤ちゃんからすれば曾祖父母に見てもらおうと思った。CDを焼いて送ればよいのであるが、CD専用の封筒を作るなど郵便物を用意するのはいかにも面倒だ。それより、パスワード付きで私のサイトに載せて、それを見てもらった方が簡単だし、親類一同に見てもらうときなどにも便利である。そういうわけで、デジカメで撮ったMOV形式のファイルを、WMV形式のストリーミング・ファイルに転換しようとしたのである。ストリーミングというのは、その形式にすれば、全部をダウンロードして見る必要はなく、サイトに置いておけばインターネットを通じてリクエストした人のパソコンに画像と音声を順次送り込んでくれるという便利なものである。その材料となるMOV形式のファイルは、14本もあったが、これをまとめれば9本くらいになるはずである。

 こういうときにいつも使っているのは、ビデオ・エディットというソフトである。これは、実はIBMのホームページビルダーのオマケとしてついてくるソフトで、もう長年使いこなしてきている。だから、これを使って転換作業をすることにした。デジカメで最近撮ったMOV形式のビデオのひとつが、孫が歌っているように見えて面白いものなので、まずこれを試しに転換しようとしたのである。ウィザードを利用して新規プロジェクトを作り、最初の画面に字幕を付けて、そのMOVファイルをドロップしてと・・・あとは出力に際になるべく良い品質にしてと(後から振り返ると、なるべく良い品質にしようとしたことがファイルの思わぬ大容量化を招いて、この問題が生ずる原因となったのであるが、そのときはそういうことに立ち至ることになろうとは、まったく思いもしなかった。)・・・ボタンをクリックして、出力させた。ところが、どうしたことか時間が相当かかっている・・・。このパソコンは最新のものだからすぐ終わるはずなのに、何とまあ、20分近くもかかって、やっと終わった。そこで、その出力されたWMVファイルを動かしてみたところ、画像も音も順調に表示されていて、うまくいった。画質も良いし、大きさも640×480と、十分である。それを私のサイトにアップロードし、メールにそのアドレスとパスワードを書いて両方の実家に送ったところ、とても気に行ってくれた。家内の実家では、10数回も見たと言っていた。

 そこで気を良くして、残りも順次、MOVからWMVへと転換していった。5本ほど作ったあとでその日の作業は終わり、パソコンをいったん休止状態にした。そして翌日、パソコンを再び起動してこのIBM付属ソフトのビデオ・エディットを動かしたところ、いったんは普段通り動き出したのであるが、「Cドライブの容量が一杯なので、増やしてください」というバルーンがいきなり出てきた。半信半疑で、Cドライブの内容を見たところ、本来は50GB(ギガバイト)中30GBくらいしか埋まっていないはずなのに、あれあれっ、容量はGBのレベルどころかそれをはるかに下回る384MB(メガバイト)しか残っていない。これでは、パソコンがちゃんと動いてくれないはずだ。

 困ったなあと思っていると、ディスク・クリーン・アップが自動的に起動した。例の、無駄なファイルを削除してくれる有難いソフトである。これは、なかなか気が利いていると、誉めてあげたい気分となった。それを使ってCドライブを処理したところ、2〜3GBもの臨時ファイルのようなものやテンポラリ・ファイルなどが削除できた。その結果、ビデオ・エディットが再び順調に動き出し、その6本目のビデオは最後まで編集することができたのである。どうやら、このビデオ・エディットは、Cドライブに、作業中の大容量の臨時ファイルを置いて動かすタイプのソフトらしくて、それが溜まって容量を占めてしまった結果、こういう問題が出たらしいのである。ちなみに、これを終了した時点でのCドライブの容量は、50GB中、44GBを使用中で、6GB分しか空いていない状態だった。でも、384MBしかなかった時に比べれば、パソコンがまあまあ動いてくれるくらいの空き容量である。

 まだビデオが残っているので、7本目の作成に移ったところで、思わぬ異変が発生した。ビデオ・エディットを動かしたところ、途中でこれが止まってしまい、「応答なし」状態となってしまった。もともとのMOVファイルが壊れているのからかもしれないと思って調べても、何ら問題はなかった。やはり、原因はビデオ・エディットのプログラム自体にあるようだ。再起動をして、8本目と9本目の作成を試みたのだが、すぐにまた同じように「応答なし」状態となった。そこでCドライブを見ると、再び空きが400MB程度しかないではないか・・・。ファイラーで見る限りでは、C:¥のルート上には、pagefile.sys という名前の2.5G以上のシステム・隠しファイルがあった。これがCディレクトリが一杯になった原因かと思った(その後、調べてみると、勘違いであることがわかった。つまりこれは「休止状態」のために関係ファイルやデータを一時格納しておくシステム・ファイルらしくて、この問題とは関係がなかったのである)。

 ところが今度は、前回とは異なり、自動的にディスク・クリーン・アップが立ち上がってくれないのである。やむを得ず今回は、これを手動で起動させた。しかし、せっかく起動させても、前回と様子が違って、無駄なファイル少しも認識してくれない。そんなことで、Cドライブに空きを作ることができなかった。仕方がないので、とりあえず目に見えるそのpagefile.sysを手動で削除しようと試みたものの、「別のプロセスが使用中のためにアクセスできません」という表示が出て、どうにもならなかった。

 そこで、問題発生時の原因ソフトであるビデオ・エディットを起動して閉じたり、パソコンの再起動を数回やってみたりしたが、何の効果もなかった。どちらの作業をやっても、Cドライブの空きが400MB程度しかないので、その遅いこと、遅いこと・・・。最後の手段として、富士通のパソコンには、「リカバリ」というものがあって、それでCドライブ全体をいったんDドライブに退避させて再びCドライブを復元してみたけれども、やはり空きが400MBしかない状態は変わらず、万事休すとなった。これは困ったものだと白旗を掲げざるをえず、ついに富士通のAzbyテクニカルセンターにメールを送って、解決策を教えを請うた。ところが、翌日に帰って来た回答は、次のとおりだった。


 ビデオ編集中にCドライブの空き容量が不足する件で、お問い合わせをいただきました。お書き添えの内容から、追加していただいたソフトウェアをご利用いただき、ビデオ編集を行われていることと存じます。

 誠に恐れ入りますが、弊社では追加ソフトウェアに関する詳細な情報を持ち合わせておらず、適切なご案内を差し上げることが困難です。

 せっかくお問い合わせいただいたところ、恐縮ではございますが、ご利用のソフトウェアの提供元へ、対処方法について、お問い合わせいただきますよう、お願い申しあげます。お力添えになれず、誠に心苦しい限りですが、なにとぞ、ご了承ください。


ということで、肩透かしをくらったようなものだが、もう一度、自分で考え直してみたところ、もともと、18GBくらいは空き容量があるはずなのに、それがないということは、たった2.5G程度のpagefile.sysのせいではなくて、もっと他のところに一時作業ファイルが隠れているのかもしれない・・・。それを調べるにはどうすればよいかというと、確かフリー・ソフトに「サイズ計測」というものがあって、それを使えばその場所がわかるかもしれないと気付いた。

 そこで、
「サイズ計測」ソフトを入手し、どのドライブやディレクトリに膨大なファイルがあるかを調査した。すると、なんと私の「¥Users¥uu-life」であることが判明した。てっきり、Windowsディレクトリ中のテンポラリ・ファイルではないかと思っていたので、これにはびっくりした。システムファイルや隠しファイルを表示させるようにして、そこを開いて階層を降りていくと、C:¥Users¥uu-life¥AppData¥Local¥Temp¥に、それはあった。「video.avi」という名の、ひとつが数ギガのファイルである。これがいくつもあったので、これでは容量不足になるはずだと納得した。それを一挙に削除したところ、Cドライブ、50GB中空き18GB、Use63%となった。これで正常になる。さらにその後、ディスク・クリーン・アップを試すと、1.9GBが追加されて出てきた。

 ところが、パソコンを閉じようとすると、別の問題が発生した。今までは、「シャット・ダウン」、「休止状態」、「スリープ」、「再起動」というメニューがあったのに、そのうち「休止状態」がなくなっていたのである。これは新たな問題で面倒だと思ったが、調べたところ、これについては原因がわかった。つまり、ディスク・クリーン・アップを行って「休止状態ファイル」を削除すると、当たり前のことだが「休止状態」という選択肢はなくなるのである。つまり、「休止状態」とはハードディスクにそのときの作業内容を保存することを意味するが、そのファイルを削除してしまったからこそ、1.9GBが追加的に出てきたというわけである。ここでようやく、仕組みが判明した。ついでに、これを解決する方法を調べた。それは、「管理者権限」で、MS−DOSプロンプト(真黒な画面)を出し、そこに「powercfg -h on」と打ち込むと「¥Windows¥system32」へ移動するが、これで良いのである。あるいは、同じく「管理者権限」で、「¥Windows¥system32¥cmd.exe」を実行するだけでよい。このいずれかを行うと、「休止状態」のメニューが復活している。あまりにも簡単すぎて、拍子ぬけしてしまった。

 ともあれ、これで解決はしたものの、やはりこのIBMの付属ソフトであるビデオ・エディットが原因だとすると、これを使い続けるのはもう潮時なのかもしれないと思った。というのは、バージョンは変わっているものの、私はこのビデオ・エディットをWindows 98 の時代から使い続けてきている。しかし、そのWindowsのOSも、98、Me、Xpときて今ではVistaというわけであるから、もうそろそろ替え時なのだろう。

 そこで、窓の杜で何か良いソフトはないかと探したところ、サイバーリンクの
PowerDirector 7 Ultraというソフトを見つけた。説明によれば、Blu-rayにも対応していて、ビデオの編集がプロ並みにできるという(末尾の【謳い文句】を参照)。これは良いと思って早速それをダウンロードして使ってみたところ、まだ慣れていないので表紙や字幕などが使いづらかったものの、とりあえず1本のビデオを作ることができた。高品質での出力を選んだのに、わずか数分で出来上がった。前のビデオ・エディットだと、30分はかかる代物である。それを再生したところ、おやおや、最初のカバー・ページの「Kids」という字がばらばらと寄せ集まってきて、ちゃんと表紙となったり、字幕もしっかりと入っている。写真の切り替え時の効果など、それは見事なものである。確かに、プロ並みのビデオを作ることができるという謳い文句だけのことはある。念のため、Cドライブを見てみると、そこには作業ファイルなどの余計なものは、一切残っていない。それだけでなく、作業領域をカスタマイズできるという。なるほど、これが有料と無料のソフトの差なのかと、思わず納得した次第である。

(2009年4月15日記)


【謳い文句】 PowerDirector 7 Ultra

□ 高画質ビデオを作ろう - CyberLink PowerDirector 7 はAVCHD、MPEG-2 HDやWMV-HDをふくむ多数の高画質フォーマットをサポートしています。思い出を形により美しく残してみませんか?

□  写真やイメージを重複して見せたり、画面にフレームを付けたり、キャラクタなどの動きを加えたりできるPiP(Picture-in-Picture)機能が、バージョン7より最大6トラック同時利用が可能となりました。

□ オリジナルデザインのDVDメニューを作成する機能が搭載されました。ナビゲーションやチャプタごとのサムネイルを添えた自分自身のメニューを作成しましょう。このオリジナルメニューはDVDはもちろん、Blu-rayにも使うことができます。

□ PCをホームシアターへと変える高音質技術 Dolby Digital 5.1をサポート。オリジナルビデオの質をより高くします。

□ 作業エリアの各部分が自由にカスタマイズが可能になりました。作業の過程で、もっとも使いやすい形にカスタマイズをして、作業効率を上げましょう!
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