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徒然136.桜を見る会2009
内閣総理大臣主催の桜を見る会にて、会場の新宿御苑の八重桜が満開


 また今年も、内閣総理大臣主催の桜を見る会が、新宿御苑で開催された。第56回目となるそうだ。確か、何年か前には、4月中旬にしては気候が寒くて、集まった招待客の数が数千人という寂しい年もあった。ところが今年は、気温が20度近くと温かった上になぜか気分が良い日で、朝早く行ってみると、人々がごった返していた。新聞によれば11000人だったという。そんな混雑の中でも、あらかじめ大テントの前で会おうと待ち合わせていた仲間には問題なく会えたのであるが、いつもこの野外パーティでしか会わない何人かの友達ご夫妻とは、とうとう誰ひとりとも会えずに終わった。

内閣総理大臣主催の桜を見る会にて、新宿御苑の桜と背景のドコモタワー


 そのほか、かなりの年配の先輩方をほとんど見かけることもなく、その代わりに年若い友人たちとは結構、顔を合わせることになった。しかも、そのご夫人たちは、相当の割合で色留袖を着ておられたりして・・・色留といえば、あんなに着るのが面倒なうえに高価でどうにも仕方のない代物なので、我々は自分たちの奥方には着る必要がないと言っているものなのだが・・・、そういう点からも、慣れていないようだ。どうやらここにおいても、世代交代が着々と進んでいるらしいのである。

さとう珠緒さん


 会場には、由紀さおり・安田祥子さんさとう珠緒さんなどの芸能人もいて、その人たちを横目で見ながら友達としばらく歓談していたところ、恒例の内閣総理大臣挨拶が始まった。一昨々年までは小泉純一郎氏、一昨年は安部普三氏、昨年は福田康夫氏と、この数年間は、誠に目まぐるしく主役が交代し続けているが、今年は麻生太郎氏である。昨年末のアメリカ発の世界大不況の波を跳ね返そうと、つい数日前に総事業費56兆8000億円(財政支出15兆4000億円)の「経済危機対策」を決めたばかりで、自作の句を紹介するなど、演説にもその高揚感が現れていた。

麻生太郎内閣総理大臣挨拶


 それは、「故郷に 早や桜満つ ゆゑ問へば、冬の寒さに 耐へてこそあれ」というものである。しかし、前の句をしゃべった後、たぶん本当だろうが、「何となく、自分で作った歌が途中で止まってしまった」といって、思わず会場の笑いをとるなど、この日もまた、あくまでも麻生流なのであった。和歌そのものは、とても良いのに、いささかもったいない気がした次第である。

 そういえば就任後、未曾有(みぞう) →「みぞう」、踏襲(とうしゅう) →「しゅう」、頻繁(ひんぱん) →「はんざつ」と、その読み間違いを新聞に揶揄されてきた。最近も宮中行事で、弥栄(いやさか) →「いやさか」と言ったとか言わないとか書かれていた。しかし、ご本人の名誉のために付け加えておくと、この日の乾杯の音頭をとるときには、ちゃんと「弥栄(いやさか)」と発音されていた。まあ、いずれにせよ、本当かうそかは知らないが、こういうエピソードを聞くと、「たかがちょっとした言い間違いではないか、そんなことまで批判の種になるとは首相もかわいそうだ」と思うのである。
もっとも、その一方では、自分の孫には3歳のころから論語の素読を教え、大きくなっても漫画を読むことは絶対にやめさせたいと、本気で思うようになった。

陸上自衛隊中央音楽隊





 桜を見る会での麻生首相の挨拶は、こちらから。



(2009年4月18日記)
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