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一眼レフのお勉強(2)アートフィルター
 このオリンパスE−P1の売りのひとつは、アートフィルターである。何かというと、「イマジネーションを広げる多彩な表現モード」と称して、6種類つまり、ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリーム、ライトトーン、ラフモノクローム、トイフォトというソフトによるフィルターが用意されている。ポップアートは、カラフルで軽やかな元気な色の効果、ファンタジックフォーカスは、ソフトフォーカス特有の幻想的な効果、デイドリームは青くやわらかな光に満ちた流行の効果、ライトトーンは晴部を明るくしながら白とびを抑えた効果、ラフモノクロームは幻想的な粗粒子写真を再現する効果、トイフォトはトイカメラのような周辺減光の効果というものである。ははぁ、さようかという感じで、使ってみようという気になった。

 我が家から15分ほど歩くと不忍池があり、7月初めの今はちょうど蓮のシーズンである。蓮の花を見るには、明け方5時頃には来ていないと、あの「ポーン」という音とともに開くシーンが見られない。それは重々わかっているのだけれども、せっかくの日曜日には、長く朝寝を楽しみたい。そういうわけで、どうしても朝9時半を過ぎて、見に行くことになるが、もうその頃には、ポツン・ポツンとしか蓮の花が見られない・・・ああ、しまった・・・ということを、ここ数年繰り返している。また今年もそのパターンだったので、不忍池の一面を埋め尽くす濃い緑色の蓮の葉、また葉、またまた葉・・・のどこを見ても、ピンクの蓮の花がない。ない、ない、ないと思ってそれでもしつこく探すと、ああ、あの蓮の葉の下にひとつだけ咲いていた・・・という調子である。

 そこでまず、遠方の弁天堂を入れて、蓮の葉の大群を撮ろうとしたところで、アートフィルターのことを思い出し、ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリームを試してみる。結論からいえば、ポップアートは、色が強調されるので、まあこれは成功、あとの二つは、撮れた写真を見ていると、気持ち悪くなる感じすらしてしまうので、早々に削除してしまった。次の写真は、ポップアートで撮ったものと、普通のオートで撮ったものである。これは、いささかあざとい気もするが、前者のポップアートが優っているといえそうである。


アートフィルターのポップアート
アートフィルターなしの普通のオート


 よしよし、これは使えると思って、わずかに咲いている蓮の花を探して、それをアートフィルターで撮り、普通のオートの写真と比べてみた。しかし、花の場合は、アートフィルターだと色具合があまりにも人工的になってしまい、まるで造花のような雰囲気となる。これはこれで、よろしいのではという気もするが、被写体によっては、微妙な自然の色の陰影が出る普通のオートの方が良いという場合がある。たとえば、次の二つの蓮の花は、アートフィルターなりの味わいがあるが、いずれも、それぞれその次に掲げた自然色の写真の方が優っていると思う。まあ、現代的なポップアートと、日本古来の侘び寂びのどちらをとるかという類の、その人の芸術に対する好みの問題かもしれない。
 
アートフィルターのポップアート
アートフィルターなしの普通のオート



アートフィルターのポップアート
アートフィルターなしの普通のオート



(2009年7月6日記)



関係記事 目次
1.オリンパス・ペンE−P1
2.一眼レフのお勉強シリーズ
(1)ホワイト・バランス
(2)アート・フィルター
(3)露出補正とピント
(4)連写機能とピント
(5)被写界深度とF値
(6)交換レンズの知識
(7)デジタル一眼レフ講座
一眼レフの実践編シリーズ
(1)不忍池の蓮を撮影
(2)奈良の夜景を撮影
(3)水族館の魚を撮影
(4)花のボケ味を撮影
(5)浅草サンバを撮影
(6)谷根千の花を撮影
[後日談]デジタル一眼E−P1その後

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