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一眼レフの実践編(5)浅草サンバを撮影


 ズンタッ・ズンタッ・タダッ・タダッと大きなサンバのリズムが通りいっぱいに響きわたる。また今年も、浅草サンバカーニバルの季節である。ダンサーのような動きの速い被写体を写すのには、これほど良い練習の機会はない。そこで真夏の暑い中、自宅から車で15分ほどの距離にある浅草寺の裏手に行き、そこから歩いて見に行った。

 午後1時30分のパレード開始までまだ30分もあるというのに、サンバのチームが通る大通りの両脇には、見物人でいっぱいである。こんな中で場所を確保して撮影をするというのも、なかなか大変である。夏の日差しが暑いので建物の陰に入ったのはよいのだが、その脇には小さな道があるのでそこを通して直射日光が道にさしかかる。被写体がこの日光が直に当たるところにいるときには露出補正はもちろん必要ないが、そうでないところにいるときには+1.7くらいの露出補正をしなければならないという難しい条件である。いろいろとやってみたが、この直射日光が当たるところとそうでないところを一緒に撮ることはできないとわかった。そこで、できれば直射日光に当たっているときに撮ることにした。しかし、問題は時間の経過とともに、直射日光の当たる場所が少しずつ動くことである。

 まあ、文句をつければキリがないので、そのあたりで諦めてカメラの設定に移る。比較のために、とりあえず「シーン」の中の「スポーツ」というお仕着せモードで撮ってみる。それが冒頭の写真で、データは、絞り値:F7.1、シャッター速度:1/800秒、ISO感度:200、露出補正:+0.3となっていた。シャッター速度は1/800秒と、とてつもなく早い気がするが、その反面、ISO感度は200と、常識的である。ダンサーの男性は、とても速く動いていたが、カメラのこの設定で、顔もしっかりと写っている。

 それでは、いよいよ私の勝手で組み立ててみよう。シャッター速度をいくらにすべきか、よくわからないので、Pつまりプログラム・モードにした。その上で、連写モードにして、コンティニュアス・オートフォーカスとした。被写体の動きが早いからISO感度を800とするか1600とするかを迷った末、真ん中をとって1250とした・・・あまり論理的ではない・・・つい、いつもの癖が出てしまった。いささか高すぎるかもしれないが、動きを止めて撮るには、これくらいないとダメだろう。この組み合わせでしばらく撮っていると、カメラがかなり熱くなってきてしまった。ただでさえ暑い日なので、大丈夫か思った(自宅に帰ってパソコンで見たところ、幸いにして特段の問題はなかった)。これで準備は整った。あとは、ダンサーたちがちょうど良い位置に来てくれるかどうかである。実はそれが問題で、だいたい、ダンサーが私の目前のちょうど良い位置で、こちらを向いて、にこやかに踊ってくれないと、写真にはならない。




 いくつか日本人のグループが通り過ぎた後、本場のブラジル人ダンサーのグループがやって来た。あるべきところにお肉のついた立派な体つきといい、リズム感のあるバイタリティーあふれる踊りといい、にこやかで華麗な笑みといい、観客を魅了してやまない。そこをすかさず、連写でパチリパチリと撮ってみた。データは、絞り値:F7.1、シャッター速度:1/1250秒、ISO感度:1250、露出補正:+0.0。これを見ると、まるで飛行機でも撮ることができそうな、ものすごく早いシャッター速度である。



 おおっ、全員でキンコンキンコンと小さなタンバリンを鳴らして、いかにも楽しくやっているグループがやってきた。しかも、私の目の前で、リーダーの合図で固まってしゃがんでくれた。これは、逃してはいけないと、さっそく写真を撮る。楽しそうな良い写真が撮れた。これも、データは、絞り値:F11、シャッター速度:1/1250秒、ISO感度:1250、露出補正:+0.0というもの。



 次に来たグループの中に、ペアが優雅に踊っている。女性ダンサーの長いスカートが、広がって回る・・・回る。これも楽しそうに写っていた。データは、絞り値:F11、シャッター速度:1/500秒、ISO感度:1250、露出補正:+1.0。



 それからしばらく経って、またブラジル人ダンサーの一群がやって来た。その中のひとりのダンサーがポーズを決め、その横で男の人がわれわれ観客にポスターを示している。それはこの浅草サンバカーニバルのポスターで、ああ、そのモデルを務めたのが、まさにこのブラジル人ダンサーだったんだ・・・。ただ、残念なことに、その位置が、私から見て直射日光が当たらないところだったので、その分の露出補正をする暇がなかったから暗くなってしまった。ダンサーの右手だけが、直射日光に当たっているから明るい。データは、絞り値:F11、シャッター速度:1/1000秒、ISO感度:1250、露出補正:+0.0。



 ビール屋さんの車がやってきて、その中に黒人女性が迫力あふれる踊りを披露していた。立つ位置はどんどん変わるし、踊りも激しいしで、はたして撮れるかと思ったものだが、「こちらを向いてくれ」と願いつつ、連写で撮ってみると、その中の一枚に、まあまあ成功したものがあった。下手な鉄砲で数を打つようなものである。データは、絞り値:F11、シャッター速度:1/2500秒、ISO感度:1250、露出補正:+0.0というもの。

 以上のような顛末だっだが、私がやったのは、結局のところISO感度を1250に設定したということだけで、あとはカメラが勝手に設定してくれていた。これでは、いつまで経っても、自分の頭で考えて設定するようなことは、できないかもしれない。プロではないのだから、まあ、それでもいいか・・・。



(2009年8月29日記)



関係記事 目次
1.オリンパス・ペンE−P1
2.一眼レフのお勉強シリーズ
(1)ホワイト・バランス
(2)アート・フィルター
(3)露出補正とピント
(4)連写機能とピント
(5)被写界深度とF値
(6)交換レンズの知識
(7)デジタル一眼レフ講座
一眼レフの実践編シリーズ
(1)不忍池の蓮を撮影
(2)奈良の夜景を撮影
(3)水族館の魚を撮影
(4)花のボケ味を撮影
(5)浅草サンバを撮影
(6)谷根千の花を撮影
[後日談]デジタル一眼E−P1その後

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