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外苑前・表参道・原宿
外苑前の銀杏並木から神宮絵画館を望む


 日曜日の朝、昨日とは打って変わって良い天気となった。先週は気温が28度くらいで推移していたのに、昨日はそれが21度と急降下して寒かった・・・と思ったら今日は、再び27度くらいに戻ったのである。ベランダから上を見ると、真っ青な空に筋雲がかかっている。もう、秋の入り口に近づいているのだという気がしてきた。それでは、ちょっと街を散歩して来ようかという気になった。

 というわけで、日曜日としては家を久しぶりに早く出て、私のテニス場がある外苑前から、表参道や原宿まで足を伸ばし、写真を撮って来ようと考えた。そこで、まず神宮のテニス場まで行って、午後のプレーに使う着替えを自分のロッカーに入れ、一眼レフを持って歩き始めたというわけである。

 まずは、ここの銀杏並木を撮らなければということで、正面の絵画館を入れた構図と、青い空に銀杏の木々が突き出るような構図で撮った・・・あまり面白みがないなぁ・・・まあこのような被写体は、構図次第でどうにでもなる。おっと、その前に自分のテニスクラブの前にある花を撮ったのだが、ほどよくボケて、なかなか良い写真となった。


ベル・コモンズ


 次に、表参道方向に歩きだした。すぐに、ベル・コモンズの建物がある。昔は高い建物だと思っていたが、高層ビル全盛の今では、むしろ低く感じる。もう知っている人は少ないと思うが、ここはかつての婦人服の名門「鈴屋」の基幹店だったところである。私の家内が学生だった頃には、服を買うのにここによく来たそうである。それから20年もしないうちに、鈴屋は倒産してしまった。おそらく、贔屓にしてくれる客が高年齢化するに連れて、売り上げも減って行ったのではないか。つまりは、ブランドが時代の変化に対応できずに陳腐化して、購買層の新しいターゲットを広げられなかったのだろうと思う。

 それから、青山通りである国道246号の歩道橋に上がり、どんどん走る車の流れを見て、高速で移動中の車を撮ってみようとした。ええと・・・コンティニュアス・オートフォーカスに設定し、縦方向のぶれ軽減を解除し、ISO感度を800にして・・・撮り始めた。画面のどこに車が来るときに撮るかが勝負である。うかうかすると、車は画面の右端に写っていたりする。シャッターを半押しし、バチャバチャッと撮れるはずが・・・1枚撮って、いったん画面が写ってまた暗くなった。あれれっ、うまくいかない。しばらくしてから再びシャッターが押せるようになったが、既に車は走り去った後である。おかしいなぁ・・・そうだ、単写のままで、連写の設定にはなっていなかった・・・。そんな調子で、初心者らしくおぼつかない撮り方をしていたが、出来上がりは、まあまあの写真となった。


表参道ヒルズ

表参道ヒルズの内部


 表参道を右に曲がり、表参道ヒルズに着いた。2006年のオープンだから、もう3年になると懐かしい気持ちで中に入ってみた。ところがどうだろう・・・日曜の昼近くだというのに、買い物をしているお客どころか、中を歩いているお客の姿すらほとんどいない! つい1〜2年前までは、大賑わいだったのに、これは相当に、寂れてしまったようだ。建物としては素晴らしいし、中のお店のセンスも一流だというのに、残念なことである。確かに、この中のお店は、店の格だけでなくそのお値段も超一流のところばかりとはいえ、これほど短い間に、こんなに人気がなくなるとはと、まるで信じがたい思いである。なぜだろうと思って、唯一考えつくのは、昨年秋のアメリカ発の金融危機の影響である。これで若者たちの「目が覚め」、ちょっと背伸びして高い物を買うようなことはもう止めにして、その分、貯金をしたり地道な使い方をするようになったのではないか。

ルイ・ヴィトンのお店


 道路を隔てて表参道ヒルズの向かい側には、ルイ・ヴィトンのお店がある。そのほか、この辺り一帯にはシャネル、バーバリーやディオールなどブランド会社がたくさん出ている。銀座と並んで、主なブランドのそろい踏みではないか。ただ、昨年秋のアメリカ発の金融危機の影響で、これらのブランド物も、売り上げが半減したり、最近でも2〜3割は落ち込んでいるといわれる。そうだろうなぁ・・・もともと、一億総中流意識のある日本人に、ふわふわとしたムードを売りつけているようなところがあるから・・・これほど雇用や賃金や将来の見通しに不安を抱かざる得ないような世相では、安んじてお金を使うような気分にはならないだろう。それに、そういった中間層が上位所得層に移行すればよいけれど、昨今のこうした悪化した経済事情では、その逆に下位所得層へと転げ落ちて行ってしまいそうだからである。このままいくと、日本も中間層が上下に分裂し、ごく一部のお金持ちと、そうでない一般の大衆とに明白に分かれてしまいそうである。これでは、国全体が元気をなくすのは、仕方のないことだと思う。先月末に起こった政権交代というのは、そういうことを国民が敏感に感じ取って、このままではいけないと、何か大きな変革を期待したのではないだろうか。

竹下通りの入り口


 そのまま進んで、原宿の駅前に出て、竹下通りの入り口にさしかかった。いやもう、表参道ヒルズとは打って変わって、ここには押し合いへしあいの雑踏がある。その人々の波に混じって竹下通りを進んでいくと、普段私が住み親しんでいる地域や年齢層からは想像もできない人種がいる! 何だこの、中学生の女の子の派手なファッションは! それも、ひとりの子がパステルカラーの水色とすると、その友達らしき子がピンクの色違いを着ている。それもまあ、派手派手しいとしか言いようのないくらいの奇妙なお姿である。でも、言っちゃ悪いが、とても安っぽい。考えてみると、表参道ヒルズで食べる一杯の甘いもので、こんなファッションの服が何着も買えてしまうのだから、見方によれば、身の丈に合った賢いお金の使い方なのかもしれない。

原宿の竹下通りを歩く独特のファッションの女の子たち


 さて竹下通りの雑踏を抜けて明治通りに出、それから明治神宮前に行く途中、H&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)の店と、フォーエヴァー21の店を見つけた。そして振り返ると、そこにはGAPの店があるではないか。いずれもそんなに高くないという意味で、日本のユニクロに相当する欧米の手軽なブランドである。

フォーエヴァー21の店


 それから、また外苑前の神宮テニス場に戻ったのだが、入り口の近くで、彼岸花(曼珠沙華)を見つけた。直射日光を直接浴びている花と、それを私自身の体で隠して影に入れた花との、2種類のケースで撮ってみた。後者の方がちゃんと写っていそうだが、写真の色としては、前者の直射日光の下での花の方が、はるかに美しく写っていたので、実に意外だった。

神宮の彼岸花(曼珠沙華)



(2009年9月13日記)



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