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豪華客船 The World


 晴海の客船ターミナルへは、東京駅丸の内側から出る都バスに乗ると、20〜30分で行くことができる。日比谷から銀座四丁目の繁華街を通り抜け、東銀座あたりにさしかかる。ちなみに、ここまでは、私の散歩圏であるが、それから先は、私にとって実は未知の世界に近いのである。それでも勝鬨橋を渡ってすぐ先あたりには、フラメンコを披露してくれるスペイン料理の店があるので、夜に時折、行ったことはあるからまだなじみがある。「休日の昼間に通るなんて、初めてだ。倉庫ばかりあるなのかな。確か昔は工場やら造船所だったなぁ」と思いつつ、バスの窓越しに見ていた。

 しかし、すぐにそれは、とんでもない誤解だとわかった。その辺り一帯には、大きな高層ビル、それも巨大マンション群が立ち並んでいる。その脇を裕福そうな身なりをした若い男女や乳母車のお母さんたちが、たくさん行き交っているではないか・・・ははぁ・・・そういえば、銀座までわずか数分のところだし、こんな交通至便な所をマンション業界が見逃すはずはないなと、思い知った。私が仕事にかまけていたこのわずか10年から15年くらいの間で、時代は大きく変わったのだ。




 そうやって、珍しげにあたりを眺めているうちに、終点の晴海の客船ターミナルに着いた。すると、海が見えない代わりに、その方向に何やら大きなマンションがある。おかしいなぁと思って顔を上げて見回すと、なんとまあ、それは巨大な船で、まるで7〜8階建の幅広のマンションが、海に浮かんでいるようなものである。空を見るように首を上げていって、船の上部を見ると、そこには「The World」と書いてあった。ああ、これが例の豪華客船かと思った。






 この客船は、バハマ船籍の「ウィルヘルムセン・オール・シップス・サービス・プライベイト・リミテッド」の船で、9月19〜23日の間、晴海に寄港しているようだ。その概要を同社のHPから引用すると、次のとおりである。

 「The World」は、魅力溢れるクルーズと自宅という快適で心やすらぐ居住空間を融合した、世界で唯一のレジデンス型豪華客船です。客船内は、ゆったりとした贅沢な空間がひろがり、エレガント&シックな高級感につつまれています。中でもレジデンス(客室)のインテリアは世界的な有名デザイナーとデザイン事務所によるもので、各デザイナーの個性が光る、魅力あふれる空間を創り上げています。

 「The World」は、そんな豪華なレジデンスに住みながらにして、ゆったりと世界各地を旅することができる、まさに洋上のリゾートです。地球を旅するレジデンス型豪華客船「The World」で、想像を超えた、至極のクルーズ&ライフをお過ごし下さい。

 船旅を満喫する、ワールドクラス ファシリティメインレストランの他、軽食やスナックを気軽に提供してくれるカフェやデリカテッセンから、ナイトクラブやカジノ、シネマなど、夜のエンターテイメントまで。さらには、高水準のフィットネスマシーンを備えたジムやスパ、プール、パッティンググリーンなど、数々のスポーツやレクリエーション施設も充実。上質のリゾートライフにふさわしい施設を揃えてお応え致します。

 世界40カ国、140の港を巡航。思い思いの旅を実現。世界的なイベントやその土地ならではの祭事にも照準を合わせ、「The World」は世界の歴史的、文化的都市など40カ国、140の港を訪ねます。ひとつの港に平均2.5日ほど滞在しますので、観光や芸術鑑賞など、その街をじっくり訪ねたり、その土地の友人と再会したり、通常のクルーズでは味わえない有意義な時間をお過ごしいただけます。


 なるほど、だから外見もマンションのようになっているのかと、納得した。それはいいのだが、問題は、一緒に行った家内が、「これ、いいわね」と、たいそう乗り気になったことである。「まあ、それはいいから、こっちへ行ってみよう」と、その船を見下ろすターミナルの展望台へといざなった。



 ターミナルの最上階にある展望台は、7階くらいの高さで、もちろん吹き抜けである。とても、見晴らしがよい。写真を撮るには、目の前の白い枠組みがじゃまになって、いまひとつだけれども、遠くには、レインボー・ブリッジや東京タワーも見える。それらを見まわしていると、気分爽快になること請け合いである。ついでにいえば、こんなところを知っている観光客や東京都民は少ないとみえて、見物人はほとんどいない。これも、気分がすっきりする理由である。ただ、冬はおそろしく寒そうだ。

 それにしても、この客船「The World」は、上から見下ろしてもやっぱり、マンションが海に浮かんでいるがごとくに見える。しかもそれが、外見だけを見ていると、東京都の住宅供給公社の団地の部屋と、そう大差なく思えてきてしまう。これって、本当に「豪華」客船なのか・・・? やはり私には、郵船の「飛鳥供(下の写真)の方がはるかによさそうに思われるのである。


横浜港に寄港した飛鳥兇料ヂ慮緝横浜港に寄港した飛鳥兇料ヂ料杏


(2009年9月23日記)


 晴海の豪華客船 The World(写 真)は、こちらから。
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