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徒然169.ゆりかもめを撮る

不忍池の東京都のシンボルゆりかもめ


 いよいよ2010年の始まりだ。年末年始に倉敷と四国を旅行し、昨日帰ってきたので、一休みしているところである。せっかくのお正月休みの最終日だし、少し時間がある。それで、カメラ片手に散歩がてら少し難しいものに挑戦してみようと思い、不忍池に行って水鳥を撮ることにした。動くものといえば、先般は長瀞に行っていきなりSLを撮り、案の定うまくいかずに四苦八苦した思い出がある。運行時刻が決められている列車にくらべて、こちらは自由気ままな水鳥だから、簡単に撮れるだろうと高をくくっていた。

 自宅から歩くこと10分ちょっとで不忍池に着き、見渡すと、いるいる、たくさんの鳥が。白いのは東京都のシンボルゆりかもめ、茶色いのは雁、頭やクチバシに緑色が混じっているのが鴨というわけだ。でも、雁や鴨は数がそれほど多くないうえに、空中を飛ばずに池に浮かんでいるものがほとんどで、たまに岸辺を歩いているものがいるくらいだ。その点、ゆりかもめは池の中に一列に並ぶたくさんの杭に留まっていて、ときどきバタバタと飛ぶことが多い。ゆりかもめの色は基本的には白だから、写真写りがよい。羽を広げた姿も美しい。それに動きが機敏で、飛び方がとても魅力的である。よし、被写体はこれにしようと思った。いま立っているところは逆光なので、池の反対側に回り込むことにした。

 まず、池の中の杭に留まっているゆりかもめだが、これは動いていないから簡単に撮れる。次に飛び回るゆりかもめを撮ろうとしたら、これがまた、とても難しい。だいたい、いつ飛ぶのか、どこへ飛ぶのか、気まぐれなのである。もちろんいつ飛ぶのかなどいうことはまずわからないから、せめて飛ぶ方向くらいは予測して先回りしたいと思うのだが、これが、何の法則性もない。池の反対側に飛び去る鳥もあれば、こちら側に飛んでくるので、身構えていると、その気配を感ずるのか、ささっと引き返していってしまう鳥もいる。


不忍池のゆりかもめ



 そうかと思うと、いきなり目の前の杭に飛んで来て、そこにいた鳥を追い出すという不届きな輩もいるし、それに反抗するものもいて、ああ、これは人間界と同じだと思う。しかも、そういう小競り合いが結構頻繁に起こる。それなら、揉めているところを写真に撮れそうなものであるが、突然に事件が起こってすぐに収まるから、写真が撮れてた時には既に遅いということになる。カメラを向ける時間、焦点を合わせる時間、シャッターを切るタイミングにどうしてもラグが生じてしまう。私は何回か撮ったものの、襲った鳥が杭に着地する直前だったり、追い出された鳥が飛び去った後だったりして、いずれもうまくいかなかった。

不忍池のゆりかもめ



 また、野鳥に餌をやってはいけないという決まりになっているのに、それを知ってか知らずしてか、餌をあげる人がたまにいる。もちろん、そういう人が現れたら、鳥たちはギャアギャアと鳴きながらその人のところに集合する。人が空中に餌を投げ上げたら、それが手を離れた瞬間にパッと飛んできて、嘴にくわえてさらっていくという、機敏で抜群の運動神経を見せる。それがもう、目にもとまらぬ早業なので、これではその動きにカメラが追いつけないわけだと納得した。  それで、どうしたかというと、鳥が飛んでくるのを狙って撮るというのは半分あきらめて、ある場所に焦点を合わせてそこにロックし、その距離にたまたま来た鳥を何枚でも適当に撮るというやり方である。これで随分無駄な写真も撮ったが、それでも10枚にひとつくらいは見られるものがある。デジタル時代ならではの撮り方である。

不忍池のゆりかもめ



 昨2009年は、1歳になった孫の顔の表情とその一挙手一投足が可愛かった。今年も引き続き我々を楽しませてくれることだろう。

 今年も、皆様にとっても良い年になるように、心からお祈りする次第である。



(2010年 1月 3日記)



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