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春のきざし

日比谷公園の可憐な水仙


 つい先日は全国的に大雪になり、東京の都心でも、夜にはみぞれ状態の雪が積もったほどである。都心の雪はその翌朝には溶けてしまったが、それからほんの数日しか経っていないというのに、今日はもうポカポカ陽気となった。お昼になって、日比谷公園に行くと、陽差しはもう春のようである。まず目に付いたのは水仙で、黄色の可憐な花を咲かせている。それから、今は梅が咲く時期なので、あれは紅梅かと思ってそれに似た赤い花に近づいたところ、少し違う。掲示板を見ると、ハナモモという木の花だった。今はまだ桜が咲く時はには早すぎるが、これはその八重桜のような花びらで、それでいて紅梅のような赤い色をしていた。

日比谷公園のハナモモ


 公園内の松本楼に目をやると、暖かいせいか屋外の席は満席だったし、大噴水が吹き上がる水の柱を見ていても、先月のような寒々しさは感じなくなった。昨年、新装なった日比谷花壇のお店も、陽の光を浴びて華やいでいる。とりわけ、建物の白い外装と、その周りを飾るために置かれている花々とがよく映えている。

日比谷公園の日比谷花壇のお店


日比谷交差点方面の出口に向かうと、途中に保存されている江戸時代の石垣の一端が現われて、その苔の緑の深さに思わず見入ってしまった。

日比谷公園に保存されている江戸時代の石垣


 ところで、自宅近くに「異人坂」という名のついた坂がある。何でも、明治時代に東京大学が設立された頃に教授職に就くために御雇外国人がたくさん来日した。その中の何人かがこの坂を上がったところに住んでいたから、そういう名がつけられたという。

「異人坂」の桜


 その坂の上の方には、いま豊後梅が真っ盛りを迎えている。この花は、豊後の国、大分県の県花とされているらしい。梅で有名な近くの湯島神社でも、特に目立って咲いていた。この異人坂に植えられているというのも、何か関係があるのかもしれない。ところで、この坂を行くほとんどの人がこの満開の豊後梅を見て、「きれいな桜・・・でも、桜にしては、少し早いね」と言いつつ通り過ぎるほどに、桜そっくりの美しい容姿をしているので、私もつい間違えてしまったほどだ。しかし、ネットで調べてみると、やはり豊後梅に間違いないとわかった。

 今朝方、この木の脇を通ったときに写真を撮ったのだけれど、そのときちょうど、鳥のメジロが三羽ほど来ていた。まだまだ小さい体の赤ちゃんメジロだったが、残念なことに、カメラを向けるとササッと飛び去ってしまった。素早い動きだったので、これなら生き延びられそうだ。うれしいことに、もう春はすぐそこにまで来ている。


「異人坂」の桜


(2010年3月12日記)


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