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新宿御苑の八重桜

新宿御苑の新宿門から入り、新宿方面を振り返る


 一週間前の桜を見る会のときは、とても寒くて都内で摂氏8度の気温、早朝には雪が降るという、4月中旬としては季節外れの天候であった。ところがその次の週の日曜日には、一転して気温が20度近くに上がり、誠に春らしい良い天気となった。そこで、午前中に家内と新宿御苑に行ってみたのである。

普賢象(ふげんぞう)


 新宿門から御苑内に入ってみると、気のせいか、あちらこちらが華やいでいる。それもそのはずで、ありとあらゆる種類の八重桜が、まさに満開の時を迎えていたのである。とりわけ日本庭園の近くには、多種多様な八重桜が植えられているが、それらが一斉に桜の花を付けているのだ。桜の色のピンクが濃い「関山(かんざん)」、それよりもピンク色がやや薄い「普賢象(ふげんぞう)」、真っ白に近い「一葉(イチヨウ)」、桜なのに緑色で、真ん中が少しだけ赤い「御衣黄(ぎょいこう)」、うっすらピンクで、それが真っ青な空の下で美しい「松月(しょうげつ)」、その名前から、一度じっくりと見てみたかった「鬱金(うこん)」などという木々である。それらが今まさに、さあ見てくれとばかりに重たそうな桜花を小枝いっぱいに付けて、咲き誇っているところである。

関山(かんざん)


 家内と二人で、「ああ、きれいだなあ、美しいなあ、さっと咲いて、あっという間に散ってしまう染井吉野もいいけれど、こういう八重桜の競演もいいなあ。これこそ熟年の味だ!」などと言いつつ、苑内を見て回り、最後の桜の季節をゆっくり堪能したのである。

鬱金(うこん)




(2010年4月25日記)


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