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聖テモテ教会のさくらんぼ

聖テモテ教会のさくらんぼ


 根津神社の脇のS字坂を登っていくと、左手には東京大学地震研究所の建物が見え、道を隔てたところに、かわいい教会が建っている。看板には「日本聖公会・東京聖テモテ教会」とあり、ランチタイムにはパイプオルガン・コンサートが催されているという。この季節、その前を散歩で通りかかると、美しい桜色のさくらんぼが木にたわわに生っていた。陽の光を浴びて、きらきとルビーのように輝いている。あまりに美しいものだから、一昨日などはそれを見て感激。ついには、散歩の途中にわざわざ家に引き返し、一眼レフを持ち出してきて、それを写真に収めたというわけである。

 私は、どうもキリスト教や聖書の世界には疎いものだから、カトリックやプロテスタントの差くらいは知っているものの、テモテ(Timothy)教会というのは、あまり聞いたことがない。そこで、ウィキペディアで調べたところ、「テモテは新約聖書の『使徒行伝』に登場するリュストラ(現代のトルコ南部)出身の初期キリスト教徒でパウロの協力者」とのこと・・・ううむ・・・なんのことやら・・・やはり、さっぱりわからない。

聖テモテ教会のさくらんぼ


 仕方がないので、東京聖テモテ教会のHPを見させていただくと、「私たちの東京聖テモテ教会は1903年(明治36年)アメリカ人宣教師ウェルボーンによって設立され、『神を崇める者』という意味の聖テモテの名をいただいて活動を展開しております。・・・社会的な弱者への深い関心にはキリスト教会は共通の活動を通して貢献して参りました。明治期の女子教育などの教育事業、医療事業への貢献と開拓、社会的福祉活動などにキリスト教会は日本での先駆的働きを行ってきました」・・・なるほど、そういうことか。教会の中には、「葡萄の家」と書かれた建物があるが、以前、難病の子供たちを看病しに上京してきたご家族に泊ってもらう所があると聞いたことがあるが、ひょっとしてこちらかもしれない。今度、誰かに確認したいものだ。

 ははぁ、明治期にアメリカ人宣教師によって設立されたのか・・・それにしてもあの当時、東京大学の目の前に教会を建てたとは・・・東京大学は確か明治10年の設立だから、東京聖テモテ教会が建つ明治36年といえば、東京大学が出来てもう26年も経っている・・・とすると、布教に当たって、まずはインテリの府に的をしぼったということなのかもしれない。その成果かどうかは知らないが、日本聖公会は日本各地に350箇所の教会、立教学院、桃山学院、聖路加国際病院なども持っているという。ウェルボーンさんの播いた種が、このさくらんぼのごとく、たわわに実ったというわけだ。

S字坂のキク科の植物


 さて、それはそれとして、S字坂を引き返して下って行くと、途中の家々の前には、なかなか美しい花があちらこちらに植えられている。これはキク科の植物だろうか、黄色い花弁と中心の周りに茶色の帯があり、それがひとつおきに見えるとは・・・これは女性のベルトそっくりではないか。ホントにおもしろい花だ。次は・・・、ああ、これはわかる。ケシの花である。大麻と同じ仲間であるが、なるほど、そう思うと、中心部の造作がいかにも怪しげに見えるのは気のせいか・・・。

S字坂のケシの花




(2010年5月11日記)


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