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三世代で箱根旅行

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1.孫娘はピカピカの一年生

 息子一家と箱根に二泊三日の小旅行に行った。久しぶりに孫娘ちゃんと直系くんに会い、丸二日にわたって一緒に過ごした。二人の成長ぶりには、目を見張るものがあった。

 孫娘ちゃんは、この春に小学校に入学して、ピカピカの一年生となった。バレーと英会話を習い、よく笑う活発な子に育っている。小学校へは5分の道のりである。お母さんが一緒に登校しようとすると、「自分で行きます。」 と、既に自立の気概を見せているとのこと。お母さんは心配でたまらないが、しばらく見守っているしかないようだ。

 また、習っているバレーの発表会が今年も都内で開かれるので、それに向けて一生懸命に練習しているそうだ。2年前に同じバレー・スクールの発表会があったときには、我々夫婦も見に行って、孫娘ちゃんの成長ぶりに目を細めたものだが、また今年も楽しみにしたい。

 先日、パパが送ってくれた写真の中に、孫娘ちゃんが居間の椅子に掴まってバレーの開脚をしているものがあった。それが斜め45度の角度で見事に一直線になっていたので、びっくりした。


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2.直系くん語録


 直系くんは、もうすぐ3歳になる。ずーっと話すことができなかったが、つい最近になってようやく喋り始めたばかりだという。しかし、それにしては、これがまた、実に面白いお喋りをするのには感心した。

 これくらいの幼児は、話す前にまず手が出たり、体を動かしてその要求を満たそうとするものだと思っていた。だから、その意図を掴みかねて、親が困るという構図が普通だと考えていたのだけれど、どうもこの子は違うようだ。

 まず、何をするにも、また何か思うところがあるときは、必ずそれを喋ってくれるから、とても理解しやすい。私はこれを「直系語録」と名付けて、以下に採取しておいたので、まずはお読みいただきたい。

 (箱根ロープウェイが最高点に達した後、芦ノ湖に向かって降りていくとき)「ああ、おちちゃう」と心配そうな声を出す。

 (小さなおもちゃを買ってもらって)「ペンギンのペンちゃんだをー 。おふろに、うかべるー。」(舌足らずなため、まだ「よー」と言えずに「をー」となる。)

(芦ノ湖に棒切れを投げたものの、それが波で岸に打ち寄せられてくると)「ああ、もどってくるー。」

 (親が声をかけて「行くよー 」というと)「やだー。やだをー。」

 (芦ノ湖畔の芝生広場を通りかかった。そこは、今から9ヶ月前の去年8月に虫の展示があったところである。するといきなり)「カブトムシやりたいー。」(そんな前のことをよく覚えているものだ)

 (姉を倒して押さえつけて)「ねーちゃん、だーじょーぶ?」(だったら、最初から乱暴するな)

(食卓で騒ぎ立てるおそれが出てきたので、親が抱き上げたら)「だめー。はなちぇー。」(と、反りくり返る)つい、こう言いたくなる。「ウチの孫 「はなちぇー」と イナバウアー」

 (お土産に買ったプラスティックのおもちゃの一つ一つをつまんで)「たぶん、ヒトデだをー。こっちは、ダイアモンドだー。お、カメがでてきたをー。」(「たぶん」などという言葉を子供が使うか?)

 (お姉さんのプラスチックのおもちゃと比べて)「お、カメがおなじだー。」

 (自分の身体より大きい熊の置き物の頭を伸び上がって撫でて)「かーわいいね。」

(走って長ソファの背後に回り込んで)「うしよに、まわりこむをーっ」(まだ「後ろ」といえずに「うしよ」と言っているのに「回り込む」などという難しい単語をよく知っている!)

 (テレビの幼児番組を見て飛行機が離陸するのを見ていて)「あっ、コーキがとんだー。」

 どんな局面でも、パパはどこ?、ママはどこ?、姉ちゃんはどこ?と気にかけている。 今は連休中なので、パパが朝から皆と一緒に寛いでいると、「パパ、きょうは会社、行かないの?」などと聞いて、パパを苦笑させたりしている。つまり、周囲や社会的環境にも興味と関心を示しているので、なかなか結構なことである。聞かれたらできるだけわかりやすく説明してあげるなどして、こういう特性を大切にしつつ育てていってほしいと願っている。

 ただ、我々は、もう育てるどころではない。たった1時間預かっただけで、「あれしよう。これしよう。」と言われ、その一方で怪我をしないか常時みていなければならない。それが二人分だから、ほとほと疲れ果てた。まさに、「来て嬉し、帰って嬉しい、孫の顔」の心境である。


3.海賊船と水族館など


大涌谷


海賊船


 泊まっていた強羅から、箱根ケーブルカーで早雲山に登り、そこから箱根ロープウェイで大涌谷を経由して桃源台に着く。海賊船に乗って元箱根まで約40分間航行し、そこで昼食をとった。海賊船は、クイーン、ビクトリー、ロワイヤルの3隻だが、繁盛しているのか、近くもう1隻が就航するそうだ。湖上を動くから、この季節は頬を切る風が冷たい。最初は甲板から景色の良い屋上に上がっていたが、寒くなって船室に入った。

白い雪を被った富士山


芦ノ湖遊覧船


 元箱根港に近づくと、箱根外輪山越しの右手後方に、青い空の下で白い雪を被った富士山が大きく見えて、とても感激した。来る途中の箱根ロープウェイからも見えたが、一瞬のことだったからか、さほどの感慨は感じなかったので、不思議なものである。

芦ノ湖遊覧船


芦ノ湖遊覧船船長さんの操舵


箱根神社の赤い鳥居


龍宮殿


 昼食後、今度は芦ノ湖遊覧船で元箱根港から箱根園港に向かう。わずか15分間、船上の客となる。こちらの遊覧船は、双胴のため平らで客室が広く、船長さんの操舵がよく見えた。途中、箱根神社の赤い鳥居が目に焼き付くようだ。箱根園港に近づくと、右手に奈良のお寺のような目立つ建物が見えるが、これはプリンスホテル系の龍宮殿である。

大きな大島桜


大きな大島桜越しに見える駒ケ岳ロープウェイ


 箱根園港の桟橋に着くと、岸辺の砂浜に続いて芝生広場があり、その真ん中に大きな大島桜が満開である。5本を寄せて植えてから100年は経っているという。あまりの見事さに、しばし孫たちのことも忘れて眺めていた。すると、息子一家はママの周りを、パパ、孫娘ちゃん、直系くんが一列になってグルグルと追いかけっこを始めた。それがまた早いこと、早いこと。もし、私がやったら、すぐに目を回して脱落するに違いない。きょうは乗り物に長く乗ったので、子供たちには良い運動になっただろう。

ふれあい動物ランド だっこして ZOO


ふれあい動物ランド だっこして ZOO


ふれあい動物ランド だっこして ZOO


ふれあい動物ランド だっこして ZOO


ふれあい動物ランド だっこして ZOO


 芝生広場の右手には「ふれあい動物ランド だっこして ZOO」があり、これが最初の目的地だそうだ。中に入るときにプラスチックのバケツを買い、その中に細長くカットした人参、胡瓜、大根、カステラ様のもの、笹の葉などが入っている。それを子供たちが、飼われている動物、カピバラ、山羊、猿、犬猫、兎などに食べさせるという趣向である。犬猫や兎は身体を撫でてあげることが出来る。なかでも兎、猫、小型犬は確かに可愛い。でも、身体が大きなカピバラは、これが鼠の仲間かと思うと、どうもそういう気にはなれなかった。これがアルマジロか・・・まるで円谷映画に出てくる怪獣のようだ、こんなものが可愛いのか・・・。ともかく、色々な動物がいて、孫たちは2人とも、一生懸命に餌をやって、バケツはたちまち空になった。

箱根園水族館


箱根園水族館


箱根園水族館


箱根園水族館


箱根園水族館


箱根園水族館で、直系くんが孫娘の背中に手をやっている


 次の目的地は、同じ敷地内の箱根園水族館である。こちらは「日本で一番標高の高いところにある海水の水族館で、毎日伊豆の海からタンクローリーで新鮮な海水を運んでいます。」とのこと。なるほど、一通りの海水魚がいて、水温26度の大水槽には、熱帯魚が乱舞している。直系くんが「あぁー、カメさん」と言って、盛んに亀の姿を追いかけている。パパに聞くと、大好きなのだそうだ。私も熱帯魚の姿を写真に撮っていると、孫娘ちゃんが「私も撮りたい!」とやって来た。「あぁ、いいよ」とシャッターボタンを押してもらうと、連射の設定にしておいたものだから、変わった姿の魚の写真がたくさん撮れて、それを見て大笑いしていた。二人で、水槽を覗き込んでいる。良く見ると、直系くんが孫娘の背中に手をやっている。こういうところは、男の子の証かもしれないと、頼もしく思う。

箱根園水族館でのアザラシ


箱根園水族館で血を流しているアザラシ


 水族館のアザラシの水槽は戸外にある。ほとんどはマリンブルーの水の中にいるが、一匹だけ石の上に上がって日向ぼっこをしている。遠目では普通だが、やや体が傾いている。向こう側に回ってみると、胴体が10センチほど赤くなって石の上に血が流れている。あれあれ、これは怪我をしたのかと思って、通りかかった飼育員さんにその写真を見せた。そうしたところ、飼育員さん曰く「毛が抜け代わる時期なので、かゆいらしくて引っ掻くのです。だから、ご心配なく。」とのこと、でも、鰭のようなごく短い手しかないのにどうやって引っ掻くのか不思議に思ったが、いずれにせよ、そういうことらしい。

 もう、夕方になったので、予約しておいたザ・プリンス箱根芦ノ湖のレストランに入った。子供連れなので、バイキングのレストランにして良かった。周りはそういうファミリー層でいっぱいである。私はなるべく食べ過ぎないようにしなければいけない。家内と私で孫娘ちゃんの両隣に座り、時には孫娘ちゃんと手をつないで、食べ物を取りに行った。直系くんは、パパとママに挟まれて食べていたが、遠くにあるチョコレートタワーを目ざとく見つけて、まだ食べ始めたばかりだというのに、「チョコレートが食べたい」とグズって、両親がなだめるのに苦労していた。そこで、パパが数分ほどレストランの外に連れ出して戻って来たら、すっかり忘れていた。こういうところは、まだまだ幼児である。

 それから、タクシーで強羅の宿まで帰って来たが、その辺りは坂に次ぐ坂で、それも急坂が多くて驚いた。今まで強羅というところは通過地点だったので全然知らなかったが、平らなところは、駅の周辺くらいしかないことが、よくわかった。

 それはともかく、三世代で一緒に旅行するというのも、なかなか良い経験である。我々は孫たちの成長の様子もわかるし、両親も、日頃の24時間保育の体制から、一時的にせよ緊張感を解くことができる。パパが休みをとれるときに、また行きたいなと願っている。








 三世代で箱根旅行(写 真)




(2019年4月29日記)


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